スウェーデンに滞在してたとき、実はペンパルが教えている(主に教会で使われる聖書に登場する人物)の人形を、つくったのだ。一緒に。 誰にする?といわれて、私はクリスチャンじゃないし、困ったな、と思った。 信仰とはなんぞや?のような、難しい議論も行く先々、あちこちでしたのだが、なにしろ言葉の語彙が足りないので、満足に反駁できず。
信心薄い私が作れるものと言ったら、普遍的な存在である天使くらいしかないだろう、と結論づけた。 私が作ったのは、四大天使の一人、ガブリエル。 「受胎告知」というキリスト教主題の一つによく出てくる大天使で、聖母マリアの前に百合(純潔の象徴)を手に顕れる。 (手に剣だったらミカエルだな。図像学は面白いぞ) 実際は、キリスト教よりも更に古い存在で、ユダヤ教や、イスラム教のコーランにも出てくるそうである。 理由にはそれもあるが、もう一つは、私がキリスト教絵画のなかで一番心惹かれたのが、フラ・アンジェリコの「受胎告知」だったからかも。 フィレンツェで、本物の絵を見たときに、絵から金色の柔らかいオーラが出ていたのだ。 純粋な信仰とは、こういうことかとそのとき初めて納得したのだ。
4日間ほど夕食後の時間をつかって、一緒に作ったのだが、ペンパルは使徒アンデレを作っていた。 一緒に作りながら、東方の三賢人は、一人はヨーロッパ、一人はアフリカ、最後の一人はきっとアジアからやってきたのだ、と言うような説明を聞いてへぇ〜とおもったのだった。 (ちなみに私は3人の名前をいえるが、これを読んでいるあなたは、ご存じだろうか?←何でそんなことを知ってるのかと、不思議がられちゃったぜ)
だから、天使や聖書に登場する人物だからと言って、白人ばかりではないのだ。 人形には黒い肌も黄色い肌もあって、人種差別からは遠いところにある。 日本の方が、よほど人種差別はげしいよなぁ・・・残念だけど。
人形は、ペンパルがかなりの部分を手伝ってくれたので、無事に完成。 貌はない。 その方が、あらゆる再現シーンで雄弁だから、だそうだ。 向こうに置いてくるつもりが、もって行きなさい、といわれ、いまガブリエルさんは我が家の棚の上にいる。掃きだめに鶴じゃん。
完成した巻き毛がかった長髪をして、ペンパル旦那に「ヘヴィーメタル」と表された(笑) 縦振り、しても良いかもしれない。
■本日のBGM:「Gabriel's message」Sting、「Lily」 Kate Bush
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