島田荘司「ネジ式ザゼツキー」読了。
実は、結構間をとばしてしまっているので、(多分4冊くらい?)いつの間に、御手洗がウプサラ大学の教授になってたんだー?と、面食らっております。 先日までの記憶だと、ストックホルム大にいませんでしたっけ?
ウプサラ・・・。この間、行って来たばっかりです。 ええ、大学の前も通りました。 大聖堂からお城へ昇っていく途中にあります。「学ぶことは素晴らしい。正しく学ぶことはもっと素晴らしい」というのが、確か大学の入り口に書かれていたんじゃないかな。
記憶に新しいだけに、作中にスウェーデンの空気が感じられず、残念。 登場人物の一人が、エゴン・マッカートというスウェーデン人なのですが、名前がアメリカ人ぽいなー、と。 移民も多いですから、ないわけではないでしょうが、スウェーデン語発音上、非常に文字にしにくいんじゃないかと思いますよ。(エヨンて読まれそう)ニックネームは、エッギーじゃなく、エッゲになるでしょうね。 エゴンという名前で思い出すのは、ウィーン画壇のエゴン・シーレです。クリムトとほぼ同じ年代の画家。 エゴンは多分、英語名だったらユージーン、フランス語だったらウジェーヌ(ドラクロワのファースト・ネームですね)、ドイツ語だったらオイゲンになるだろうと思います。 それと、鰊の酢漬けと鹿肉はいいとして、ワインを買い占めてって、システムボーラーゲット(国有専売所)にいって、発券チケットをもって、ならんで、身分証を提出しながら買うんでしょうか。すごく並ぶんですよ。 この辺でちょっと???(笑)アルコールに厳しい国なので、手に入れるのが結構手間なんじゃないかなー。
わはは。上記は、全然本編には関係ないです。
本編の展開は、島田節全開。好き嫌いが、はっきり分かれるでしょう。
わたしは、この人の文章がすごく好き。自然にしっくり読めてしまうから。 奇をてらった表現はしないのに、簡潔でテンポが良く、そして目の前に情景が自然に展開している。 キャラクターの、ウェットな感じもすごく好きなのだ。 登場人物を、駒以上の表現で表さない作家って、本格ミステリには多いような気がしている。 それはそれでいいのだが、(そんなものなのかな、という諦めもこちらにはある)なんというのだろう。 彼の作品には、ブルースのような泥臭さ、70年代の音楽のような雰囲気が根底にいつもあるような気がする。
だから、どんなにトリッキーで、嘘でしょー?という舞台装置でも、許せてしまうのだ。 だから、ミタライストなんですってば(笑)
今回のラストあたりの展開は、多少ご都合主義じゃない?という気がしましたけど、きちんと謎を解明してくれたし、すっきり読み終えられたので、良かったです。 未読の作品を探して買ってこなくっちゃ。
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