父の15回目の命日である。 夕べ実家に帰った折りに、父の好きだった百合の花を買い(シベリアというカサブランカより一回り小さい種類だそうだ)、二人で飲むためにビールを買った。
グラスに2人分注ぎながら、一つを仏壇に上げて、手を合わせた。
押入で、父のスケッチブックを見つけた。 1959〜1960年とある。 『セザンヌの静物画には何故白い布が必要か』などという走り書きがあった。 40年前だ。
それから20年ちょっとで自分の寿命が来るなんて、思っていなかっただろう。 絵に対して真摯な想いを抱いていた若き日の父を偲んで、今日もグラスを傾ける。 私の中で確かに生きている想い出と語り合うために。
|