友人宅で鍋をする。 年越しの行事のようなモノで、去年もこうして集まって 鍋を囲んだ。 総勢7人いるのだが、実は、私がものすごい偏食家なため いつもみなには迷惑を掛けている。
魚介がダメだ。キノコ類も全滅だ。 特にキノコの類は見るのもいやだ。 ぞっとする。
こうしていくと、いかに鍋に適さない人間かおわかりだろう。 ゆえに、私のためにもう一つ別な鍋が用意されている。 もう一人、海老アレルギーの人間がいるので、一方には魚介を、 もういっぽうには鶏肉団子を主とした白菜だのくずきりだの、 といったものがはいる。
海老アレルギーの人間は、私と違ってキノコは食べられるから 大いなる矛盾鍋を囲むことになって、申し訳なかった。 す、すまねぇ。
だから何でも食べられる人というのはうらやましい。 美味しそうにものを食べられる人は見ていて気持ちが良い。
でも、私にはどうしてもダメなのだ。 それがちょっぴり、かなしい。
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