普通の新妻の日常ってこんな感じよ?
琴乃



 地下鉄で小一時間ほどかかる病院

大阪に嫁いで2週間。
どうにか、生活ペースも形成されつつある。
でも、まだまだ不安定。


家の近所の精神科は、ほとんど初診予約制なので
電話をかけて予約しようとすると、
くちこみで評判のところは、8月半ばまで受け付けて
なかった。
一番近い病院では、ありえない対応をされたので論外。
帰宅後、久しぶりにパニックの発作を起こして
くたばった。

もちろん、その日の午後の家事はすべて放棄した。
それを許してくれる、だんな様に深く感謝しながら
寝てた。


後日。
地下鉄で小一時間ほどかかる病院に行った。
そこは、初診予約制ではなくて。
どれだけ待たされるのか、覚悟して行った。
途中で、暑い中、道に迷いつつ。

しかし、時間も遅かったせいか、すぐに診察してもらえた。
先生もいい感じの先生だった。

その病院は、ネットで以前に調べていた病院で。
統合医療に近い(?)診療をしてくれるので、
いいなぁと思っていたのだ。


バスと地下鉄を乗り継いで来院した事を告げると、
「パニック障害で、そこまで出来るようになってるんだから
お薬は、一か月分だしておきましょうかね?」
とさらりといわれ、さすがに、それは怖いので
「いえ、以前と同じように2週間分ずつにしてください」
と伝えた。

実家に居たときに通ってた精神科の先生が、しっかりした
紹介状を書いてくださってたので、
その病院の先生は、まったく同じ薬を処方してくれ、
今までの治療方法の継続で様子を見ながら、
今後の治療方法を一緒に探っていこうと、
言ってくれた。

正直、その言葉に、ほっとした。



私が、論外だ!と思った、家から一番近い精神科は、
リハビリ、整形外科も兼業してる病院だったせいか
お昼なのに、とても多くの患者さんたちが
暗い顔しながら待っていて。
移転新装オープンだったせいか、各製薬会社からも
お祝いのお花が受付に届いていた。

以前。
製薬業界にいた経験から、メーカー名は知っていたし
この病気になってから、結構、薬については調べたので
危うく、全く別の副作用の強い薬を処方される
羽目になるところだった。


そんなことを思うと、時間と交通費をかけても
ちょっと遠い病院に行けてよかったと思う。
そして。
病院に行くため、とは言え、不慣れな地下鉄に独りで
乗っても発作を起こさずに、頑張って行けた自分が
とても嬉しかった。

2008年07月17日(木)
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