思考回路2011
もくじむかしあした


2005年02月21日(月) 金聖響(キム・セイキョウ)

映画のエキストラに参加してきた。
応募すれば誰でも参加できるというもの。
「この胸いっぱいの愛を」という
黄泉がえりの監督最新作。
オーケストラの観客という設定で
老若男女どっからみんな来たんだろう?
と思うくらいたくさんの人が集まっていた。
出演はミムラ、伊藤英明、愛川金也などなど。
ミムラはホントかわいかった。
つやつやの黒髪で、にらみつけるシーンの
撮影では近くに座れたので、まじまじと
見てしまった。伊藤君は、追っかけ
おばちゃんをきゃーきゃー言わせてた。
他の出演者も、見たことある人がほとんど
だった中、ただ1人、だれこの人?という方が。

オーケストラの指揮者役の人。名前を
「キム」さんとスタッフが呼んでいた
ので、韓国人の役なんかなと思っていた。
そのうちそれが本名だと気が付く。
朝の9時から夜の10時までの撮影で
最後のシーン。楽団の演奏シーンで
このセイキョウさんが、指揮をする。
生演奏ではなく録音された音を出して
それに併せてオーケストラの人は弾くフリ
をしている。演奏が始まって2度ほど
セイキョウさんが止める。音が大きすぎたり
音だしのタイミングがずれていたりと
スタッフと揉めていた。音響の人だろう
髭づらのおっちゃんが不機嫌そうに
ぼやいてたり、なにか緊迫した雰囲気。
関西弁でおちゃらけつつも、自分の主張を
ハッキリ伝える、やっぱ俳優さんって妥協を
許さないんだなーと思って見てた。
OKが出てもまだ、納得がいかないらしく
監督さんと話していた。
指揮してる後ろ姿はものすごく指揮者然
としていて、演技とはいえ相当練習したんだ
ろうなーと、いやー俳優はすごいねと。
凛としていて、本当に弾いているように聞こえ
てしまう存在感があった。
仲居くんの砂の器の指揮より全然迫力が違う
のは演技力の差なんだろうとか、いろいろ
思って、撮影は終了。

面白かった。たくさんの人の手によって作られ
追求と妥協の合間を行き来する作品。
以外と主要なスタッフに女性が少ないのが
気になった。まだまだ男現場なんだろうか。
もっとも気になった「セイキョウ」さん。
あなたは誰ですかーと、調べてみると・・・。


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