痒痛 ☆ 日記 
お酒と音楽と変人と。菫色の日々。

2011年12月02日(金)  効いてる(カ)な〜

きんきんきんようび。
師走、
長い抗がん剤ジプシーのはて、今日はじめてせんせいがこう言いました。
小さな(カ)は、わたくしの心に聞こえた声。
専門医だって確信はもてないよね。
でも、先週にくらべ目に見えて腫れがひいています。
せんせいも嬉しそうに、デジカメで写しておこう いい? と言ってきました。
本当は薬をかえた最初の日に撮っとかないとあとから比べる資料にならないんだけど、
先週は写真を撮ろうと思えないぐらい凹んでいたんだよね、
と正直なせんせいです。
たしかに経験上、効果のあった薬を順にためしても効かず、
あまり検体のない高価な新薬にせんせいも期待をかけていたと思うのですが、
その月は更に悪化し、
患者に「駄目かも」 とは言えず うーんうーん唸っていました。
で、今度の薬に切り替えたわけなんだけど、せんせいが唸っていたのは、
出血がとまりにくくなる という副作用があったからです。
今まで日記には書いてなかったけど、
わたくしの腫瘍ちゃんは、目にみえない体の中だけでなく、
皮膚の外にも出てきちゃっているのです。
見た目はひどい火傷のケロイドみたいなかんじ。
服を着ていればわかりませんし、痛くはありません。
お風呂は本人は平気だけど、銭湯や温泉だとまわりの人はひくかなあ。
で、1ヶ月前くらいからカサブタが破れたように、血がにじんだり湿潤液がにじんだりしている。
これが普通の傷みたいにG細胞が戦いにやぶれたその死体なのか、
どうにも判断がつかなかったのです。
漢方のクリニックの先生が、ひいてきていると思う と言ったのはこの部分。
少しとはいえ、毎日血がでている傷がある状態なので今度の薬で大出血したりしたら・・・
とせんせいは唸っていたのですが、
もうなんつうか選択肢があんまないんだよね、ぶっちゃけ。
わたくしも、そんなことはこのわたくしに起こりえない と妙に確信があったので
せんせい GOですよ GO! と尻を叩いてあとおし。
もちろん大出血などありませんでした。
っていうか明らかにすんごくデコボコしていたケロイドが平になってきている。
これを見てせんせいも あ 効いているな〜 と言ったのです。

G細胞が39度以上の熱に弱い と何かで読み、服の上からいつも貼るポカロンで更に温熱戦を繰り広げているのはせんせいには内緒。
いいじゃん 自分でもなにかしたかったんだよ。
あったかくて気持ちいいし。

そんなきんきんきんようび。
帰りに生まれてはじめてソーシャルワーカーさんとお話し。
もうどうにも薬代が払えなくなったら高額医療費の還付があって、
なんとかお金をまわしていけるまで待ってくれるって。
やっぱりニポンの国民健康保険はがんばってますよ。


では、出発まであと2日なのでそろそろ荷物をつくらなくてはなりません。
真夏の服装・・・
胸の腫れが小さくなって咳が少なくなったような気がします。
湿度の高いバリで山と森の空気をすって、
帰ったらライブのリハーサルがあります。
バンマスやメンバーには申し訳ないけど、今はどれだけできるか考えないようにしているます。
だって できないかも って言っちゃいそうだから。
ギリギリだけど帰ってきてからやってみます。


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