| 2011年11月25日(金) |
ジプシーまたはハッピーターン |
左に首を傾けて眠れる幸せ。 のほほ。 健康なひとには分からないでしょうな この幸福感は。
また金曜日がやってきて、またまたまたまたまたまた 薬が替わりました。 さようなら、三浦半島のクロイソカイメン。 純国産の君をひいきにしたかったが、どうも力不足だったようだね。 ちょっとちょっと、なんだか次から次へとほんの2〜3回の投薬で簡単に替えすぎじゃない? と思われるかもしれませんが、 抗がん剤はわりとすぐ、特にどんどん進行している時には効果があるかどうかすぐ分かるのです。 先週はクロイソカイメンの休薬週でしたがリンパのゴリゴリがどんどん大きくなっていくので効いていないことは分かっていました。 効いていない抗がん剤を続けても、正常な細胞を駄目にしてしまうだけです。 だから次、次、と替えていくんだけど、運よく相性のいい薬にあたればいいけど、やがてあらゆる抗がん剤に対する免疫をもったスーパーG細胞になってしまう可能性もあってそうなったらお手上げです。 自分の免疫だけでせめぎ合うしかない。
さて新しい薬は2本立てです。 手術前に使いG細胞を1/6くらいに小さくしてくれた薬と同系統のものと、 (同じ薬はすでにGが免疫をもっている可能性がある) またまた今年認可の新薬で挑みます。 新薬・・・ お高いんでしょ。 はい、お高いです。まあカイメンと同じくらいだけど、4万くらいのと2本立てだから・・・ 脳内で、激安ツアーでハワイにいったぜ! とか妄想現実逃避でもしてないとやってられないぜ。 毎週2本立てではないことだけが救いです。
でねー、わたくしは暴走する肉体と、 心配・応援・大丈夫コールな周囲に引きずられないよう、 またもともとの性格からポジティブシンキングが嫌いなので、 いつも過剰かもしれないほどクールに反応を受け止めて、現況より1〜2ポイント下方修正した未来予想図を描いております。 それと過去の治療データとで、だいたい今まではほぼその通りに推移してきました。 が、今度のは効くかもしれない。 今朝までは、毎日どんどん大きくなる胸骨と鎖骨上のリンパの腫れに、 首を下に向けると気管が圧迫され息も苦しいほどでした。 肩と胸に計2匹、つねに各4キロくらいの猫が乗っているかんじ。 可愛くないしどんどん重くなるので子泣きジジイ2体でもよし。 大元である左鎖骨上の腫れのおかげでほとんど首を左に振れない。 眠る時も大の字になると左に引っ張られ痛くてたまらないので、常に右を下にして丸くなり、肩に引っ張られないよう腕の位置にも気を使う。 それでも寝返りのたび、1〜2時間程度で目が覚める。 痛み止めを飲んで寝てもこのありさまなので、 もう面倒くせー 麻酔薬でも打ってくれー な日々だったのですが、 今日 たった一回の投薬でそんな状態が緩和したのです。 首を左に向けても(ほとんど)痛くないよ! 仰向けになっても眠れたよ! 首を下に向けても息苦しくないよ! 腫瘍自体が小さくなるかどうかはまだ分かりませんが、その周りの痛い痛い腫れ・張れがなくなってる! これなら、先月お芝居をした頃のレベルです。 旅行もいけるし、ライブもなんとかできそう。 おお、どうかどうか この状態が少しでも長く続きますように。 わたくしの体力のあるうちに、腫瘍くん達もおつきあいのできるレベルまでおとなしくなってくれますように。
気合いを入れるために赤のマニキュアをしてみました。 頭は山下達郎ですが。
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