ぜんぜん重ね着しなかったね。風除けのダウンの下はずっと綿シャツ一枚だった。 そんな二月。 も、今日でおしまいなわけですが、我が家では晦日にふさわしいドタバタがありました。
そのチラシが入っていたのは半月ほどまえ。 全品、半額。 うーむ、二月は日数が少ないしね、少しでも売り上げの数字を上げるために、 なりふりかまわずきたね〜。 と、お昼時に家族間でほんの少し話題になりましたが、(自営業だとすぐこういう話になる) でも注文はしなかったのです。 でもでも半額券は捨てなかったのね。 食べたくない時には、9割引きでも食べたくないけど、 食べたいとなると深夜でも、割り増し料金でも食べたい、 それがピザ。 中高齢大人家族で、みんなが食べたい時なんてのは一年にいっぺんもないのですが。
その半額券の期限が二月末、つまり今日までだったのです。 そして、今日まで半額、あしたからは二倍(通常価格に戻るのですが、こう感じる) この最後の一個感 が中高齢魂に火をつけたのです。 もちろんまっさきに母に。 「そういえばこれ今日までなのよねっ!」 と昼時(カレー)から券を持ち出し、どれを頼むのが一番お徳か、協議しました。 そして季節限定のカニ関係は半額にはしないことに初めて気づきました。 また全額3000円以上でないと半額にしないことも。 つまり、ぜったいに一回1500円を使わせる券だったわけですが、 宅配ピザではそれでもかなり安い、 じゃあこの スーパーびっくり4とかいうのの L を頼んじゃおう! 残したら明日あっためて食べればいいもんね、 ビールとコーラも買ってこよう、 キャッキャッvvv
と母を中心に話はまとまり、三時のおやつにも、夜はピザだから、なにしろLだから、 おやつを食べるとたくさん食べられないから我慢しよう、 などと、総員(3人)ピザ体制で夜を待ったのでした。
午後6時、母は、「もうそろそろいいよね。。時間かかるもんね。」 と早速でんわをかけました。 が、話中。 「混んでるね〜。みんなこの券のお客だね。キャッキャッ。」 と、はじめのうち母ははしゃいでいました。 しかし15分もたたないうちに、母は眉間に深い縦皺をよせて、 わたしの部屋まで聞こえるようなでっかい声で怒鳴り散らしていました。 「なにこれ!インチキだ!ぜんぜん繋がらない!つぶれたんじゃないの!?」 まあまあ、いま一番混んでる時間だもん、すこしたって架けなおしてごらんよ。 まだお腹すいてないしさ。 と宥めるわれら。 しかしまた十分もすると、 「なんだこれ! 待ってたら勝手に向こうから切れた!もう今日は注文いっぱいで電話にでないつもりなんじゃないの!?」 と叫び声。 まあまあ、きっと半額券のすべりこみ客が夜ご飯時に集中してて、店の誰も電話に出られないんだよ。 ほら私たちだって同じじゃん。 と、なだめすかすわれら。 その後も数分おきに、 「まだだめだ!券だけくばっておいて受け付けないなんて馬鹿にしてる!もう手が痛い!」 と聞こえれば、行ってリダイヤルの方法を教え、 「信じられない。もう今日はだめなんじゃない。それにこんな電話ばっかりしていたらお風呂掃除ができない!」 と聞こえれば、行って掃除してやり、 「どうしよう、このままだと夜ご飯食べるものがない。お昼のカレーしかない。なんなのこの店は!」 と聞こえれば、最悪の場合われらはお昼のカレーでもよい、と言ってやり。
そうして19時までがんばったのですが、結局でんわは繋がらなかったのです。 どんよりとした空気のなか、話し合いがもたれました。 母は、意地になっているのか、あと30分がんばってみてもいい、と言いました。 しかしわれらは、テンパっている母に付き合うことに疲れていました。 そして、もし19時30分に電話がつながっても、こんなに混んでいるのだから、 配達には30〜40分かかるだろう、すると食事は早くても20時になってしまう、 もしかしたら到着は20時30分かもしれない。 そんな時間にあんなにカロリーの高い、消化の悪いものを食べていいものだろうか、 と言い聞かせました。 カロリー が効いたのか、母はしょんぼりしながらも そうだよね、じゃあカレーあっためる、 と電話の前から離れました。 わたくしもなんだかんだと、昼からピザ脳になっていたので思ったよりもガッカリしていました。
が、母はくるりと振り返り、 「やっぱり我慢できない!お昼からずっとピザが食べたかったんだもん。違うピザ屋に電話する!」
「え〜!? だって半額だから、今日までだからって一時間も電話してたんじゃないの!?」
「このままでは悔しくて眠れないから、半額でなくてもいい!こっちの(とチラシをだしてきて) ピザ屋に電話する!」
本末転倒とはこのことなり。
こうなると母は絶対にひかないので、また総員(こんどは2人)会議。
高いね〜。 Lなんて食べられないよ。 あっためなおすと美味しくないんだよね。
と、昼とは違う結論に達し、すぐさま違うピザ屋に電話しました。 すぐ繋がりました。 でも結構混んでいて、到着まで40分待たされました。 母は、半額券の店からわれらと同じように流れた客が多かったに違いない、 と言いました。 わたくしもめずらしく母の意見に同意しました。
結局20時近くなって、ピザとラザニア(悔しさのあまり追加)を食べ、 家族総員、胃がもたれる〜 とうなっています。
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