痒痛 ☆ 日記 
お酒と音楽と変人と。菫色の日々。

2007年01月23日(火)  レードル&ターナー

お約束のように、うちにも おたまとフライ返し がある。
ずっとずっと遠い昔の引越しの時に、母が買って荷物の中に忍ばせたものと思われる。
どこのうちにもあたりまえのようにセットであるこれら。
実はずっと不満だった。
どっちも製作の極一部、限定された過程でしか使えないから。

たとえば野菜炒めをつくるとき、炒め中には、フライ返しが便利だ。
でもよそう時には結構汁もでてるので、おたまの方が便利だ。
洗い物は二つ。
油にまみれ、隙間や継ぎ目があるため洗いにくい。

菜箸があればいいじゃん。
とも思ったが、菜箸では汁を注げない。
フライパンなら、皿の上でフライパン自体を傾ければいいけど、両手なべは難しいし、
カレーは無理だ。
第一うちに菜箸ないし。
だって、普通の箸があるし、割り箸はいつのまにか沢山引き出しの中にたまっている。

それで、たいていのものはまずフライ返しでジュワジュワして、おたまで掬い、
洗い物になにか余分なものすなわち不満を感じていた。

先日って昨日だけど、(余談ですがこれ戯曲読みで、たいていの人は さくじつ と読んでいるけど
 きのう でいいよね。一昨日も いっさくじつ なんて普通言わないよね。話し言葉で おととい でいいよね。)
パスタのトマトソースを作っていた。
たまねぎとにんにくを炒めようと、いったんフライ返しを手に取ろうとして躊躇した。
かわりにおたまを手にとって、よくよく考えてみた。
おたまで炒めたってべつにいいんだけど、過去にはなんどもそうしているのだけれど、
おたまの あのカーブ、柄とたま 接続部の曲げ あれがあるから玉ねぎやツナ
(普通のひとならひき肉かな。でも私はツナ。)を細かくほぐしたり、
こうシャープに炒められない。
そして曲げの部分に細かい野菜がたぐもる。
これを箸でこそげたりして余計な手間がかかり、それならいっそ! 
としぶしぶ素直にフライ返しを使っていたのだった。

曲げ がなきゃいいんじゃん。

幸い私のおたまは安物で、柄の金属も柔らかい。
だから、手でグニュっと曲げてみた。
いやほぼ真っ直ぐにしてみた。

最高ですよ。

あんまり真っ直ぐにすると汁が掬えないかも、なんて心配はご無用でした。
そんな寸胴鍋の底からコーンを掬うなんてことでもなければ、大丈夫ですよ。

こんなに素晴らしいのになぜみんなそうしないんだ。
なぜ真っ直ぐおたまを販売しないんだ!?
と鼻息も荒く悦にいっていたのですが、
おお、そういえば中華のおたまは真っ直ぐだよね。
中華の料理人はまっすぐおたま1本で、なにからなにまでやっている。
ラーメンのスープを注ぐのには曲げおたまだけど、ラーメンは中華じゃないし、
テレビでは鱶鰭スープも、真っ直ぐおたまで作っているのをみた。

つまり、私は中国四千年の知恵に、自力でたどり着いたのです!!!

やった!


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