久しぶりにすごいものを見た。 新宿区の住宅街であった。 若い男の子が、長いショールのようなものを風になびかせて歩いてきた。 遠目でも、彼の重心がすごく低いのでジーパンを いわゆる ズリパン で履いているのはわかった。 珍しくもない、もう十年以上も一部の一定の年齢の男子の定番の着こなしだ。 それにしても腰の位置が低い。 だんだん彼が近づいてくるにしたがい、わたくしの目は彼のウェストから下腹部に釘づけになった。 ズリすぎだ。 下着のパンツが10cmは見えている。 見せパンどころではない。 だってブリーフの前立ての、なんていうの? 出し入れ口まで見えている。 それにそれに、あのパンツからはみだした黒々とした地帯は、いわゆる秀樹のセクシー腹毛ではなくて、 まんま陰毛ではないか。 見せ毛!? とうとうそこまで?
だが、彼はまったく人の目を気にしてはいない。 自意識のオーラを感じないのだ。 それによく見ると、ショールだと思ったものは、ただのシーツのようだ。 それもなびかせているというより、地べたに引きずっている。
ラリっている。 自らの心の平安のため、わたくしはそう結論づけた。 もしも見せ毛もファッションの時代がきたら、 わたくしは山奥に隠れ住みたい。
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