わたくしは気が散りやすいので、目の前に友人がいて差し向かいでご飯を食べていても、 隣席からまったく自分には関係の無い面白そうな話が聞こえてくると、 どうしても目の前のひとの話に ふんふん と相槌だけ打って、隣の話に聞き入ってしまう、という悪い癖があります。
今日もそう。すんませんでした。
隣席の70代前半くらいのおじ(い)さん三人の話は、ありがちですが勢いがありました。 いかに現代日本がだめか。 靖国問題の根本とは! 国際援助の意味とは!
特に一人のおじさんが、エンジンが焦げつきそうなのに、自分では止められず、 興奮のあまり極論を言いきってしまい、楽しかったです。
どうも、ジャワ島の地震の話あたりからブレーキが壊れてしまったみたいです。 金や食料をただ渡すだけでは国際援助は意味が無い。 たいてい困っているひとには届かない。 そしてもっと援助しろコールになる。 しかし災害がおこればすなわちそれは先進国からの援助が当然という考えが間違っている。 災害はどこにでも起こりえるものであり、今までの歴史上なんども大災害はあったが、それぞれそのたびに、 それは自国内で復興してきたものである。 それが昨今の国際援助というものにより、自分の国土・民は自分で守るという気持ちが薄れている。 そして当然のごとく大金を援助する国(すなわち我が国)は、そのために大変な税金を使うことになる。 そりゃおかしいってもんでしょう! 自分の国は自分たちで復興するのがあたりまえってもんでしょう。 ドン!
一息つくあいだに、「まあまあ」と宥め役のおじさんが、阪神の震災の話をする。 それがガソリンになって、
そうだ!ありゃあ六万は死んだ。こんど東京にあったら断言するけど2桁はいくね。 あ、いやいや六千かそこらか。でも東京は2桁はいくよ。 生き残れないだろ。 だって今時の奴等は薪に火をつけることもできないだろう。 俺らロウソク1本の灯りで夜を過ごしたしね。 でもね、災害はいつかはおきるからね。 そうゆう奴らは生き残れないよ。 みんなたまには、電気全部消してね、やってみりゃあいいんだよ。 ロウソク1本でね。 マッチ1本で火をつけられないようなのは、生き物として生き残る価値がないでしょ。 当然の摂理だね。 だからね俺はね、もういっそ薪に火をつけられないようなのは、 今のうちにみんな死んじまえ、っていうのよ。 電気がなくちゃ生きられないようなのはどうせ生き残れないんだから今のうちにみんな先に死んじまえってんだよ。
わああ〜 いっちゃいました。 おじ(い)さんは、2桁の死人がでる地震があっても生き残る自信まんまんでした。 だって、戦中・戦後をマッチとロウソクで生きぬいてきたから。
しかし、その後三人のお話は、ありきたりの携帯電話論になり 尻つぼみになってしまいました。 やっぱり、俺の子供(若い)の頃なんてよー、という土台が堅ければ堅いほど、話は面白く、 そうでないと上すべるようです。
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