ほんとうは そんなに蚊がいるわけではないんだ。 いても小さくて少しプクッて腫れるだけの、きっと毒の弱い蚊だから、お塩さえあれば平気なの。 でも少ししのぎやすい夜、冷房をきって 窓をあけて 蚊取り線香を焚くのがすき。 緑の渦巻きがゆっくり灰になっていく 見えるかどうかの薄っすらとした煙が昇っていく。 なんの音もたてない。 時間の流れもおんなじで、味方になってくれるような気がする。 大丈夫なんだと OKなんだ いつまでって期限を決めてなにかを完成させようと焦らなくても こんなにも時間はたくさん 余るくらいあるんだ。
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