2004年02月15日(日)<<<喜ぶことはできなかった
会ってもつらくなるだけなら、 いっそはっきり玉砕したほうがふっきれるのかもしれない。
あなたからのメールが届いたのは夜になってからで、 それも仲間内の飲み会の誘いにしかすぎなかった。 今回は事前に約束していたわけでもないし、 空いた時間をどう使うかなんてあなたの自由だと思う。 私にそれを責める権利はない。
だけど昼間はひとりでスロットをしていたという話や、 去年の秋、二人で歩いた場所に今日は別の誰かといて、 そのために時間には少し遅れて来るらしいという話を なんでもない顔で聞いているのは苦しかった。
あなたのなかから私が消えてしまったことを実感する。
相変わらずの軽い調子で差し出されたデザート。 大人しくそれを口にした私に動揺したのか、 とっさにスプーンを手放したあなたの表情。 解散後、私だけに送られてきたメール。 そっけなく鞄に放り込まれたチョコレート。
会うのはひさしぶりだったけれど、 もう素直に喜ぶことはできなかった。
私だけが前に進めないままでいる。
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