2003年11月21日(金)<<<どうにもならない距離
金曜日から月曜日までの四連休。 親には内緒のその休暇で、あなたと会う約束をした。
相変わらず忙しいという話は事前に聞いていたし、 きっと今日も遅くなるだろうと思っていたのに 21時過ぎにはメールが届く。 どの辺でしょ? なんて短い文面。 あの頃と同じイルミネイションの下。
いつものように言葉を交わして、 街の裏通りにある小さなイタリアンレストランで食事をして、 口数の多い店員がいる地下のバーで ちょうど解禁されたばかりのワインを飲んだ。
楽しくなかったわけじゃない。
だけど料理を取り分けてはくれても 私の旅行鞄に気がつかないふりをするあなたの態度に、 もうどうにもならない距離を感じた。 きっと、あなたのなかでは区切りがついたんだと思う。
私だけがいつまでも思い切れなくて、 はっきり玉砕することも 恋愛感情を棄てることもできない。
あなたがみせてくれた夢は最初から期間限定のものだった。 そんなこと全部わかっていても。
このままじゃほんとうにつらくなるだけだ。
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