2003年05月14日(水)<<<ピアス
ピアスを片方失くしてしまった。
去年のクリスマス、 思いがけずあなたにもらったものだったから嬉しくて。 留め具が緩くなってきたのはわかっていたのに外せなかった。
いつもと同じようにシャワーを浴びて、 髪を洗って気がついたときには もう左耳から落ちて流れてしまったあとだった。
それでもそう簡単にはあきらめられなくて。 だけど、何度排水口を覗いてみてもなにも見えなかった。
左にひとつ、右にみっつのピアスホール。 あなたがくれたピアスは左耳だけにつけていたから、 まだもうひとつ残されているけれど。
これであなたとのわずかなつながりもなくなってしまったって、 どうしてわかっていたのに外しておかなかったんだろうって、 そんなふうに考えて後悔して さらに落ち込みそうになる気持ちには必死で気がつかないふりをした。
こんなことで あなたとの関係が切れてしまうかも、なんて考えるのはばかげてる。
そう思っても、やっぱりかなしい。
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