サヨナライツカ
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2003年02月26日(水)<<<泣

 あなたと出会ったばかりの頃、
 あのひとの精神状態は相変わらず落ち着く気配をみせなくて、
 毎晩のようにくりかえされる憂鬱なやりとりと
 それにともなって削られていく睡眠時間とで
 私もやっぱり疲れていたんだと思う。

  彼氏のこと、好きなんか?

 ずっと黙って私の話を聴いてくれたあなたの言葉に、
 最後まで答えることはできなかった。
 あなたの前で、
 あんなふうに泣いたのはあのときだけだ。


 私が泣きやむまで
 なにも言わず髪をなで続けてくれていたあなたのその手と、
 苦しくなるほど優しい笑顔。


 あのひとの前ではいつのまにか泣けなくなった。

 あなたの前では泣かないことに決めた。

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 一緒にいたときには見せられなかった弱音。
 それを今頃になって吐き出した。
 あのひとが、
 いまでも私に気持ちを残してくれていることを知っていて。

 確信犯。

 だけど。


  あなたまでそんなふうになってしまったら、
  どうしたらいいかわからない。

 深夜、携帯の電波にのって届いた言葉。

 それが、私に対するあのひとなりの抗議なのか
 それともただの弱さなのか
 いまの私にはわからないけれど。


 そうしたらもう、笑うしかない。

oldlistfuture


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