Kin-SMA放言
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2004年02月22日(日) |
ネタばれはしてないが、激しく猛毒 |
にゃんにゃんにゃん(2.22)のネコの日(これ、去年も書いたけど、本当です)の本日。
ネコ溺愛派といたしましては当然の行動として(そうだろうか?)帝劇へ参上いたしました。
3回観て(昨日の日記も『SHOCK』ネタです。でも、昨日の『SHOCK』に関してってわけでもありません。ストーリーについて、激辛話をしております)、これにて今期の“ぼく『SHOCK』”はファイナルとなりました(個人的に打ち上げ中。コーヒーで)
といっても、再来週からまた帝劇詣でが始まるんだけどね(^^ゞ現在、激しく『エリザ貧乏』まっただ中
とりあえず、昼間の木挽町の話から書きますんで、『SHOCK』ネタばれ不可の方は、ここでサヨウナラ。
でもえーと、別に「ネタばれ」ってほどのものはしてません。ただ、「これから観に行くから、ほんの少しでも予備知識が入ると困る」って方と、それからあの・・・、光一さんを少しでもけなされると、ものすごく不愉快になる方は、まじで、読まない方がいいです。(とか言いつつ、本音は「座長至上主義」の方にこそ読んでいただきたいのだが、真意を曲解されるのも困るし・・・悩む)
さ、まいりましょ(何事もなかったかのように進行)
二月大歌舞伎・昼の部(歌舞伎座)
睡眠時間3時間という無謀さがたたって、序幕「市原野のだんまり」は、完全に爆睡。かけらも観ていない。すいませんでした。
「毛谷村」
播磨屋の六助に時蔵丈のお園という手堅い配役だったので、楽しみにして出かけたのだが、なんと途中居眠りこいてしまった!
これはですね、今日からとうとう出やがったんですよ、アレが。
そう、にっくき花粉症(×_×)
上演中にスビスバ洟かんでられないので、何も考えずに鼻炎薬を飲んで出かけてしまったの。
そうだっ、睡眠時間3時間なのだった!(>_<;)
眠気との闘い at 木挽町
えーと、六助とお園の祝言までは覚えてるな。時蔵丈のお園は、女武道というか、現代でいう女性アスリートっぽい。スポーツウーマンての?
筋書を読むと、杣の斧右衛門を吉之助がやったらしい。ううう、なんで寝てしまったのだ、ぼく(>_<。)
とにかく、気が付くと六助がとっくに裃に着替えて幕だった。不覚。
「茨木」
玉さん初役の真柴なので、これは寝るわけにはいかん、と食事を抜いて準備万端。
そうまでしても寝てしまうこともある長い所作事だが、さすが玉さん!(なのか、ぼくのミーハー心なのか)
一睡もせず(ブラボー!\(^^)/)
鬼の重量感という点では弱かったかもしれないが、なにぶん漂う妖気が半端じゃない。
成田パパの綱も初役だったらしいのだが、拵えが実によくはまってて、鬼除けのお守り人形として欲しかったぐらい(*^^*)
間狂言では、段四郎丈がお元気な姿を見せてくださって嬉しかった。
それと、音若をやった隼人がめっちゃ美形に成長しており(お父さん=信二郎そっくりv)、踊りもなかなか上手で、青田買いたちの注目の的であった(^^ゞ
「良弁杉由来」
それで安心して、次は仁左サマだし、もう寝ることはあるまいと歌舞伎座名物「紅白団子入りたいやき」(大人気)を食して臨んだら、またもや見事50%ぐらい寝てしまった(T_T)
幼児の光丸が鷲にさらわれるとこまでははっきり観てたんだけどね・・・。
ガンジーは例によって大車輪でした(^^ゞ ちゃんと付いていってる仁左サマも偉いが。
でもやっぱ、若い未亡人時代と物乞いばあさんとの落差をあれだけ見せられるのはスゴイ。若い時は本当にキレイなんだもの。
仁左サマは、「高潔」そのもの。
そんな“天皇より偉い”大僧正が、おばーさんにすがってわんわん泣いちゃうところが、もーぶっち可愛くてねー(;;)
この話、ストーリー自体はあんまり起伏も何にもなくて、退屈といえば退屈なのね。『母を訪ねて三千里』を思いっきり簡略化した感じだから(『母を訪ねて〜』というよりむしろ『我が子を訪ねて〜』なんだけど)
ひたすら、母子の再会のシーンでいかに役者が本気出してわんわん泣くかにかかってる芝居です(←斜めってる! 見方が)
そんな感じで、まー、寝てしまったけども、起きて観ていた場面は皆良かった、みたいな今月の木挽町でした(すいません、不真面目な客で)
さて、2時間近く間が空いたので、「やっぱこれだね」ってことで足ツボマッサージに行き「腎臓がサイアクな状態です」と言われ帝劇へ(とほほ)
『Shocking SHOCK』(帝国劇場)
夜の部です。初日の感想文(この日の日記ご参照)におおまかな流れは書いたので、今回は、特にぼくが強く思ったことを書きます。
(ここですんごく長く脚本へのツッコミを書いたら、文字数オーバーしてしまったので、昨日の日記にそっくり移動させました(^^ゞ・・・あれ? でも、もっと書いた日でもOKだったこともあるのにな。悪口ははじかれるのかな?←そんなバカな)
えー、そうです。ここ以降、光一さんの演技力について、むっちゃシビアな意見です。読むのをやめるなら今ですよ(読ませたいのか、読ませたくないのか、どっちなんだ)
昨日『リチャード三世』、今日『ハムレット』と、公開稽古は結局シェークスピア二題しかぼくは観られなかったのですが、
どちらも、悲惨な出来でした(ハイハイ、光一さん盲愛の方は、去って、去って!)
『リチャード三世』に関しては、初日の感想にも書きましたが、セリフを覚えきっただけのところで初日が来てしまったな、という感じ。でも、それから2週間経っても、あまり進歩はみられなかったですねー。
リチャードは、空々しい歯の浮くようなセリフでアンを口説くのですが、何のために口説いているのか、お分かりでしょうか光一さん。
もちろん、策略のためでもあります。宮廷内における自分の地位を固めるためでもあります。
ですが、何よりも優先されているのは、「世界一醜い自分が、美貌の未亡人を、自分の唯一無比の武器である巧みな舌先三寸でオトス」という嗜虐的快楽なんです。
リチャードは、自分で自分の言葉に酔ってしまうくらいじゃなきゃいけないんです。
もうちょっと自己愛の強い男(コンプレックスが世界一強いことの裏返し)になれるよう、がんばって下さい。
まー、アン役の女優も、どーしようもない芝居だったしな(うごぁあ〜!サリン並みの猛毒!)こういうとこで、手を抜くな! と言いたい。
『ハムレット』は、『MILLENNIUM SHOCK』でのハムレットが、とにかくステキだった記憶があり、今日それに当たった時、めちゃ嬉しかったのですが、期待しすぎたんでしょうか、それとも藤原竜也クンの天才的ハムレットが残っているからでしょうか、正直、
「どっかに灰皿ない?」(←意味、わかりますね? ニナガワさん)
と思ってしまいました。
一体誰が、ああいう芝居を光一さんに教えたんでしょうか。
よしんば、誰も教えてないとして、演出家はどうして「そういう芝居でいいと思ってるのか?」と言わないんでしょうか。
それとも、演出家自身も、ああいう芝居で満足してるんでしょうか。
観客も、ああいう芝居で満足している人が多いのかな?
これでも、かなり奥歯に物が挟まったような書き方してますね、ぼく。
これ、歯に衣着せず書いたら、大変なことになってしまうと思います。
以上の文で、ぼくが本当に言いたいことを推察してください。
こんなじゃ、いつまでたっても(以下、大変なことになるので略)
まー『ハムレット』のばやい、戯曲がトンデモハムレットに改定されていた(ラストシーン)ことへのムカつきもあります。
なんだあの終わり方(あんぐり)
シェークスピアじいさんが化けて出るぞ(それは別の芝居/笑)
ただし、美貌はすさまじかったです。
藤原クンもかなりな美形ですが、ぼくは今日観た光一さんの美しさに、はっきり軍配を上げます。
めっちゃキレイやった〜!
剥製にして、捨てずに飾ってやるぞ!(←観た人にしか分からんギャグでしたすいません。あのね、光一さんが劇中、アッキーに「剥製にして、飾らずに捨ててやるぞ!」って言うシーンがあるんです。それに対してアッキーが「せめて飾ってくれよ!」って言うのが可笑しい)
何の根拠もなく光一さんの芝居をこき下ろすのはいけないと思うので、一つだけ「なぜそう思ったか」を書いときます。「私は賛同できないわ!」と思ってくださってもけっこうです。
つまり、同じ感情のセリフが、常に同じイントネーションなんですよ(それのどこが悪いのかわからないようだったら、問題外)
「棒読み」っていうのとはちょっと違うんだけど。
心でセリフを理解してるのかな? って思っちゃうんです。
これは「地」の芝居(ツバサやアキヤマと口論するシーンなど)でも同様で、「あ、またおんなじ抑揚でしゃべってる」「しゃべってるというよりも、しゃべらされてる」と感じるんですね。
本来、コウイチのセリフである東京弁は、光一さんのネイティブな言語じゃないってこともあるのかも知れない。
でも、演劇界でそれなりの実力を発揮している役者さんたちの中には、関西を始め地方出身者はわんさといるわけだし。
『SHOCK』は案外キザなセリフが多いので、それに対する照れが、どうしても一歩引いたようなあの抑揚になってしまうのかも知れない。
でも光一さん、それじゃ舞台人としてはダメ。
最近よく歌舞伎や宝塚をご覧になってるという情報を耳にするんだけど、演出の派手さばかり観るんじゃなく(この人のことだから、どうしても“プロデューサー視点”で観てるのでは? って気になる)、役者たちの“色”(色気の色、ですよ)を盗んでほしいなぁ。
上手な人の舞台を、無心で何回も観るのが一番勉強になるんだけどね。
でも、それが本人のモノとして発酵するまでは、何年もかかるもんだから、「若い=正義」「最年少記録至上主義」のあの事務所では、その大切さが認められないだろうとは予測できる(毒々)
でも、最後に自分を守ってくれるのは、自分の実力だけだからね。
ここで言っててもしょうがないか。
なんで今回の『SHOCK』から、アンケート用紙がなくなったんでしょうかね。
もう観客の意見から得るものはない、とでも思ってるんでしょうか。
ふん。(およ、およよ)
いやー、語ってしまった。これで敵が17万人増えそうだな(数字の根拠は?)
でも、ぼくは、スポイルされた役者が消えていくのをたびたび見てますので。
光一さんにはそうなってほしくないので。
でも、ここに書いてても意味ないんだよな(公演が終わったら、もうちょっときちんとした文章にして、事務所に手紙出そうかしらん、まじで。本人に届く保証はないけどな。届いたところで、受け入れてもらえるかどうかの保証もないな)
『堂本兄弟』(ゲスト・CHEMISTRY)は、明日にします。か、自然消滅です(おいおいっ/汗)
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