母の日小咄…とWJネタばれ
2010年05月11日(火)
仮眠を取るつもりがマジ寝してしまい、目覚めたら朝でした。 昨日ビクビクしながら開いたWJ感想。 いやー、なにあのバイオレンスキッド。あれがどーしてどうなるとあの礼儀正しくてスチャラカなお兄さんになるの?でも笑った顔は可愛かったね。早くあの目のとこの縦線が取れるといい。
そして、過ぎてしまったが母の日小咄。 母の日と言えばサンジちゃんでしょう。麦わらの一味の皆さんも、サンジちゃんに心からの感謝を捧げて下さいよ。
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「っつ…」 夕飯の支度の最中、フライパンから跳ねた油が腕に飛んだ。 「どした?」 キッチンの床に座り込んでナイフを研いでいたエースが、サンジの上げた小さな声を聞きとがめて声をかけてくる。 この船長の兄は、たまにこの船に現れると、こうして何をするでなく、キッチンに居座ってサンジの仕事を眺めていたりする。別に邪魔をされているわけでもないのだが、なんとなくやりづらい。 「大丈夫だ、油が跳ねただけ」 「見せてみ」 そう言って立ち上がったエースが、サンジの手を取る。 手首の内側、関節に近いところにぽつりと赤い跡。陽に焼けていない白い肌に、その小さな跡は、妙に痛々しく見えた。 「ああ、赤くなってる」 真面目に言われて少々鼻白む。コックである自分にとっては、こんなの火傷の内にも入らない。 「大した事ねえよ、これくらい日常茶飯事だ」 そう言っても、エースはサンジの腕を離さない。仕方なくフライパンの火を止めて、サンジは居心地悪く、目の前の男の顔を伺った。 彼は、サンジの手首を取ったまま、腕にうっすらと残る古い火傷の跡を、親指で慰撫するように擦る。なんとなく緊張して、こわばる様に曲げられていたサンジの指が、ピクリと小さく跳ねた。 それきり黙って自分の腕を見下ろしているエースに、仕事を途中で放り出した形のサンジは、少々焦れて、眉間に皺を寄せる。 「おい…」 「誰かのためにある手だな」 ほつりと語られた脈略の無い言葉を不審に思いながら、でもらしくないその声の調子にきつくも出られなくて、サンジは片手をエースに預けたまま困惑する。 「……俺は、コックだから」 エースはかすかに頷いた。 心ここにあらずと言ったぼんやりした顔で、何を考えている? 「エース?」 再度呼びかければ、顔を上げて、知らない相手を見るような目でサンジを見る。 「ああ、だから…」 パチパチと瞬きをして、ようやくこちらに帰ってきた彼は、眉尻を下げて困った顔のサンジに苦笑した。その顔がますますらしくなくて、サンジは素で心配気な顔になる。 「おい、エース、あんた大丈夫か?」 「ああ」 そう返されたものの、普段から陽気で賑やかな彼のこんな様子、とても大丈夫には思えない。これはチョッパーにでも診せた方がいいんだろうか、などとあれこれ考えていたサンジは気もそぞろで、エースがまだ掴んだままの自分の腕に顔を寄せるのを、ただぼんやりと見守ってしまった。 我に返ったのは、火傷の跡にそっと唇が触れてから。 「おいっ…!」 文句を言おうとして、だけど、目を伏せた彼の表情は、ふざけている風でも無く、ましてや欲望とかそんなものからもほど遠く、むしろ敬虔と言ってもいいくらいのものだったから、出かけた罵声も引っ込んだ。代わりに口から出たのは、何故か遠慮がちな台詞。 「……飯の支度、しなきゃ」 「うん」 「あんたが好きだっていうから、メインはイースト風の味付けなんだぜ」 「うん」 子供の様に、ただ頷く彼に、なんとなくわかってしまった。 彼が、ここにはいない、誰かを想っている事。 「…ありがとな」 吐息のように吐き出されたその言葉は、きっと、自分だけに向けられたものじゃない。 その“誰か”に、伝えそこなったのだろうか、もう二度と、会う事は叶わないのだろうか。 何かを言ってやりたい気がして、それでも彼の事を何も知らないサンジは、ただ思った事を口にした。 「………伝わってるさ、きっと」 彼は、何も答えない。それでも、どこか遠くに行ってしまっていたようにぼんやりとしていた顔には、穏やかな笑みが浮かんでいた。 なんだか、どうにもたまらなくなって、サンジは自分よりも高い位置にある癖っ毛を、彼の弟にするように、くしゃりと撫でる。 「ニシシ」 ようやく彼らしい笑顔が戻った事にほっとしたら、いきなりぎゅっと抱きしめられた。 「……サンジ、いい匂いする」 「…ああ、そうかい」 全く、一体誰の代わりだと思っているのやら、まるで子供返りを起こしてしまったような男に、困った挙げ句、サンジは彼を抱き返して、ポンポンと背を叩いてやった。
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この二人、もうすぐくっつきます(笑)。
先日大好きな作家さんのオフ本で、エースのマキノ回想を読んで激萌え&インスパイアされて書いたシロモノ(これがか…)。ガブ、勝手にエースとマキノ萌えなんです(カプではない)。エースって絶対マザコンなんじゃないかと思う。記憶が無いから余計に思慕が募るっつーの?そんなエースに、サンジちゃんは絶対理想の相手だとマジで思うですよ、ガブは!
本誌の展開がどーなる事かわかりませんが、ダダンの住んでるとこ、フーシャ村の裏山とかだといいのに。そんで、D兄弟は熊とかシカとかイノシシとか狩って、おみやげ〜っつってマキノんとこに行くといい。マキノがさばくのか、それを。…そんな逞しいマキノもいい! エースは、マキノを母親のような思慕で想っているといい。子供の頃はそれに気付かなくて、でも今更ながら、自分は彼女に母親を重ねていたんだろうな、とか思ってる。 エースにそんな幸せで優しい記憶が少しでも多いといい(涙)。
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