お誕生日モノというよりは…
2010年03月03日(水)
スミマセン、お誕生日メモリアルなブツは書けませんでした(汗)。 とりあえず、連載ものの続きです。
やー、しかし文章書けない書けない。助けてくださーい! 文章書くのも慣れだよね。リハビリが必要です。どうぞ暖かい目で見守ってやって下さい(平伏)。
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覚悟はしていたが、青い顔でベッドに横たわる姿に胃が縮み上がる。血管が青く透ける白い腕に点滴のチューブが刺さっている様子が痛々しい。意識はしっかりしているようで、コーザがサンジの手をそっと握って何事か話しかけている。心配させやがってとウソップがくしゃくしゃにした前髪を、ロビンが指先で梳いて直してやり、そっと額にキスをした。彼女に弱々しい笑顔を返し、何かを探すように視線を彷徨わせたサンジの様子に、皆がドアのところで立ち尽くすエースを振り返った。ロビンが眉をひそめ、ウソップが『おい!』と声に出さずにどやし付けたところで、エースははっと我に返って慌ててベッドに近づく。 「サンジ…」 情けない顔でサンジの顔を覗き込む。近くで見るとよけいに顔色が悪くて、触れようとして上げた手を、しばし躊躇ってから、壊れ物に触れるように白い額に置いた。サンジが目を閉じて細い息を吐く。 「ごめんね、エース。仕事中だったんだろ」 「バカ、仕事なんてどうでもいいよ」 そういえば、配送中の荷物をサンジの店の前に放置してきたが、欲しかったら車ごとでも持っていけという気分だった。それなのに、エースの手に白い手を重ねて、サンジが言った。 「行って、大丈夫だから」 「大丈夫じゃないだろ!」 余裕が無いせいで怒った様に言うエースを遮って、ロビンが口を開く。 「エース、サンジは私が看ているから」 「俺も店が…」そう言って起き上がろうとしたサンジを、エースが慌てて止める。ベッドの反対側に廻ったウソップが人差し指でピンとサンジの額を弾いた。 「ゼフのおやっさんに電話したから。今日はパティが店に入ってくれるってさ」 「後の事は俺がやるから大丈夫ですよ」 「気にしないで、少し眠りなさい」 「…」 どうあってもベッドから出るのを許してくれなさそうな皆に観念したのか、サンジは気が抜けた様に再びシーツに沈み込んだ。これまで一度だって店を空けた事などなかった彼だ、内心は相当複雑だろう。ひとつため息をつくと、エースに目を向けて、困った様に笑った。 「とにかく、エースは仕事に戻って」 「でもお前がこんな時に…」 ろくに話もできないうちに追い立てるように仕事に行けと繰り返すサンジに、いけないとは思いながらもモヤモヤとした苛立ちを感じて、エースは歯切れの悪い返答を返す。 「俺は大丈夫だって。信用商売なんだからさ、俺のせいで仕事に穴あけたりしないで」 側についているというロビンの言葉は当たり前の様に受け入れておきながら、自分は駄目なのか。そんな風に思ってしまう自分を叱咤して、エースは渋々頷いた。わかっているのだ、自分のせいでエースに負担をかけるのをサンジは一番嫌う。逆にそれが今のサンジには負担になるという事も。
「ロビンさん、仕事大丈夫ですか?」 「今丁度抱えてた案件がひとつ片付いたところなの。気にしないで」 二人を見送るため病室の外に出たロビンとは目を合わせずに、エースは言った。 「悪い、仕事終えたらすぐに戻るから」 「エース」 俯き加減の頬を、ロビンがパン、と軽く張った。驚いて顔を上げれば、手のひらをエースの頬に当てたまま、ジッと目を覗き込んでくる。 「気を付けてね、今の貴方、動揺して事故でも起こしそう」 気遣わしげなロビンの顔に、エースの頭が冷える。普段、エースには何かと手厳しい彼女が、本気で心配してくれているのがわかった。自分の事しか見えていなかったと、先ほどまで彼女やサンジに対して八つ当たりのように苛立ちを感じていた自分を反省する。サンジが心配なのはロビンも同じなはずなのに、その上自分の心配までさせてしまった。あんな調子では、サンジだって不安にさせてしまったろう。 「ごめん…サンジの事、頼むな」 サンジがロビンに無条件で懐いている理由が改めて分かった気がする。それに比べて自分の度量のなんと狭い事か。手厳しい事を言いながらも、自分達の事をいつもそれとなく支えてくれる彼女に神妙に頭を下げると、エースはコーザを促してその場を後にした。
「あーあ、サンジが絡むとからきしダメだな、あいつ」 「まあ、彼のああいうとこ、私は好きだけど」 「本人に言ってやれよ。ロビンに嫌われてるかもっていつもビビってるから」 「ダメよ、付け上がらせたらサンジのためにならないもの」 持ち上げてるんだか落としてるんだかよくわからないロビンの言葉に、ウソップはやれやれと肩をすくめた。エースはこういった場面では誰より頼りになる男だったような気がするのだが。こと惚れた相手の一大事となると、からきしダメになるらしい。新しい一面を発見して、これをからかいのタネにするためにも、サンジに早く元気になってもらわねば、などとと思いつつ、ウソップはロビンの後に続いて、何かと人騒がせな親友の待つ病室に戻った。
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あああ、エースがどこまでも情けない男に!! なんかこう、今だからこそ超ポジティブで不敵にカッコいい兄が書きたいのに〜!(いやそもそも今までうちにそんな兄がいたか?)当社比でもかなりダメな部類に入るmatterの兄ってのが間違いでした。 こんなのエースじゃないとかお嘆きの貴女、ごめんなさい。
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