SHORT SHORT
2003年02月04日(火)
ちょっとネット落ちしてましたが、実はお友達930MEのMelissaさんと温泉に行って来ました。コンセプトはスモサン温泉でシッポリ。 なのに間違いだったのはDVDバラティエ編を持ち込んだこと。 何度見てもええのぉ。なんて言いつつもなんかあまりのルサンっぷりに毒気を抜かれた私達。サンジ目が惚れてるし。 今日はつれづれなるままに、小説とも言えないような短いネタを…。
【箱入りですもの】
「サンジ君、お誕生日おめでとう!」 「おめでとうサンジ!」 「これつまんないモンだけど、俺らからのプレゼントだ!」 「ありがとう、みんな!俺こんなふうに祝ってもらうの初めてだ」 サンジが照れくさそうな笑顔を見せて笑う。嬉しそうなのだけど、どこか寂し気でもある。 「そうなのか?去年とかどーだったんだ?プレゼントとか」 「そういやお前、あのおっさんとも険悪な感じだったしな」 「あ−…去年は…」 サンジがふっと目を伏せる。 ナミがテーブルの下でウソップとゾロの足を蹴っとばした。 『……!!!…!!』 『バカ、無神経な事聞くんじゃないわよ。彼ちょっと他のコックさんたちからも浮いてたじゃ…』 「ああ、船。…とか」 「「「……ふねェ??」」」 「ああ、ジジィがお前ももう19なんだから自分の船くらい持っとけって…」 「ああ!あの船か!シマシマのやつ」 唯一その船に乗ったことのあるルフィがポンと手を打つ。 「…あと11の誕生日からミキモトパ−ルを毎年ひと粒づつかな。自分でなんか作ってもいいし、大事なレディにネックレスでも作ってやれって。あ、あと毎年俺の生まれた年のワインあけるんだ。去年はロマネコンティだったかな。ケーキは焼いてくれたんだけどさ、笑顔で『誕生日おめでとう』なんて歯の浮くような事あのジジィは言うはずねーし。別にいいんだけどさ、俺だって気持ち悪いっつーの。でもさ…」 「こ…このボンボンが…」 「そんだけ甘やかされててまだなんか不満があるのか…?」
【進水式】
「俺はオールブルーを見つけるために」 「オレは海賊王!!!そんでサンジは海賊王の愛人だ」 「おれァ…」 「おい!!オレの夢はオ−ルブル−だって言っただろうがっ」 「だって俺は海賊王になるんだからサンジも自動的に海賊王の愛人になるだろ−が!」 「大体その愛人てのはなんだ。まるでオレが2号かなんかみて−じゃね−か!!テメェ俺を日陰モンにする気か?」 「だって妻じゃ変だろ、サンジ男だし」 「なんかもっとナイスな呼び方はね−のかよ?海賊プリンスとかよ」 「いやそれじゃ俺サンジのオヤジになっちまうじゃね−か!」 「てめ、んなナマイキにオレと養子縁組しよ−ってか?本格的にホモだなオイ!クソジジィが黙ってね−ぞ!」 「…サンジ君、論旨がずれてるわ」 「…おれァ大剣豪に…」 「親子になったらサンジとエッチできねーじゃねーか!!」 「だからなんでお前と親子になんなきゃなんねーんだよ!!」 「わーーー!!横波がーーー!!」 「もー、私は一人でも我が道を行くわよ!私は世界地図を書くために!!(←ちょっとやけくそ)」 「俺は勇敢なる海の戦士にいぃぃーーー」 「わーーー!!おい、ウソップが海に!!」 「俺の親を名乗っていいのはこの世でクソジジィだけなんだよ!!」 「サンジ何泣いてんだ?」 「ホームシックよ、放っときなさい!」 「ウソップーーー!」 「とにかく行くわよあんたたち!グランドラインへ!!」
やはり船長は最強にして最凶であった。 なんか改めて思い知らされたバラティエ編だった。 エーサンだのスモサンだの言ってると本気で殺されるかも、と思った。船長に。 そしてMelissaさんは「愛人」という言葉にむんむんしてました。
【ホモ?】
「しっかしサンジ君がホモだったとはねー」 和やかなおやつタイム。いきなりナミが爆弾を落とした。 「はあ?ななな、何言ってんだいナミさん!貴女のナイト、このナイスガイサンジを捕まえてホモだなんて!!」 ベンチに座るナミの足下にひざまづいて、サンジが心外だとばかりに叫ぶ。 「じゃあエ−スとの事は?知ってるんだから私」 にんまりと人の悪い微笑みを浮かべて、ナミが人さし指でサンジノ顎鬚をちょいちょいとくすぐる。 『…てゆ−かあいつ、気付かれてないと思ってたんか?』 『……』 ウソップがゾロに耳打ちする。 「ああ!エースの事?違うんだナミさん!!」 「なーにが違うのよ。証拠は押さえてあるんですー」 ほら吐け、とばかりに詰め寄るナミの手を握り、大真面目な顔でサンジが言った。 「違うんだ!俺がエ−スを好きなのはあいつが男だからじゃなくてエ−スだからで、優しいトコとか、包容力あるところとか、めちゃくちゃなようで礼儀正しいとことか、なんつ−か人間できてるっての?それにあの若さであの白ヒゲんとこの二番隊隊長で将来性もばっちりだし、なんてったってオレにベタ惚れだし。だからつまり惚れた相手がたまたま男だっただけでオレは断じてホモじゃね−よ、ナミさん!」 「…………それ、ノロケてんの?サンジ君?」 「???なんで??」 大きな目を半眼にして冷たい口調で聞くナミに、サンジはきょとんと不思議そうな顔で首を傾げる。 甲板に何とも言えない空気が漂う。どうやら100%マジで言っているらしいサンジに、皆もうすでに何を言う気も失っていた。 「…ホモっつ−か、その前にアホ?」 「天然だ」 「将来性ならオレのほうがあるぞ、サンジ!なんせ未来の海賊王だ!!」 「お幸せにね、サンジ君」 「有り難うございます♪ナミさん(はーと)」
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