前世 - 2007年04月26日(木) 俺は死刑囚だった 首をはねられ殺された 罪と罰と後悔と自責の念に 愛することを知らずに 愛されながらも裏切り 傷つけ殺した それを何度も繰り返した そこかしこで逃げまわり 辿りついたところで 同じことを繰り返した そうして終には捕まり 死刑台へと引きずり上げられた そんな気がしてならない そんな気がしてならないのは 今もそれを繰り返しているから 醜い自分に吐き気をもよおす 一体何と比較しているのか 死刑の前の日 俺は書いた 「次に生まれ変わることがあるならば」 その言葉が今生の俺を責めたてる 「愛するとはどういったことかを知るために」 その言葉が今生の俺を生かす 「生きよう」 それが苦しみとなる 罪と罰と後悔と自責の念 愛そうとすることにさえ それを感じるのは何故 愛することとは それを越えて行くことなのか 今日の終 俺は死刑台に上がる 明日こそはと何度も繰り返しながら -
|
|