今、村上春樹の「アンダーグラウンド」っていう小説(?)を読んでいる。知ってる方も多いと思うけど、村上春樹が95年におこったサリン事件の体験者たちにインタビューをしてそれを1冊の本にまとめたものだ。詳しく知りたい方はここを見てください。
今までこの「アンダーグラウンド」をいう小説はなぜか避けて通ってきた。あの分厚さ(文庫で4cm以上)と内容の重さで気が引けていたのかもしれない。それがある人に紹介された本を買いに行くために本屋に行ったら「アンダーグラウンド」と目が合った。 前にも書いた「吸引力」っていうやつ。最初目が合ったときは素通りして別の本を見ていたんだけど気になってしょうがない。1冊手に本を取っていたにもかかわら、その本を棚に戻して「アンダーグラウンド」を買った。やっぱり吸引力には逆らえない。
読み始めて気が付いたことがある。それは今の通勤ルートはサリン事件があった駅を通って会社に行っていること。まだ読み始めて100ページちょっとしか読んでいないんだけど、フッと思った。今まで読まなかったのと、急激な吸引力を今回感じたのはそのときが来るのを待っていたのかな?とか思った。
正直、アンダーグラウンドを読み始めて少し電車に乗るのが怖くなった。今日も電車に座ったら前の席の人が挙動不審でちょっと怖かった。そのときたまたま最後尾に警備員みたいなのが乗っていて「何かあったのかな…」って。
まだあと600ページくらいあるけどとりあえず読み進もう。 |