Robin's Nest

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日々思ったことを徒然と。
ワーキングホリデーを使ってニュージーランドへ行きます。
ここにも準備の様子など書きますが、別でBLOGを立ち上げました。こちらを優先的に書いていきます。 ワーホリについてはこちらをご覧ください。
『わちログ=NZワーホリ紀行=

 2003年02月23日(日) スプートニクの恋人
村上春樹の小説「スプートニクの恋人」を読み終えた。
初めて読んだんじゃなくて3回目くらい。本屋で文庫が
平積みされていて急に読みたくなった。

この小説を読むといつも同じ場所で手が止まる。
文中でこんなシーンがある。
----以下引用----
「もしあなたが、誰かと一緒に車で長い旅行をするとするわね。
 パートナーを組んで、ときどき運転を交代する。それでは
 そういう場合にあなたは、相手としてどちらのタイプを選ぶ
 かしら。運転がうまいけれど注意深くない人と、運転はあまり
 うまくないけど注意深い人と」
「あとの方ですね」と僕は答えた。
「わたしも同じ」と彼女は言った。「こういうのもたぶんそれと
 同じものじゃないかしら。うまいとか下手とか、器用だとか
 器用じゃないとか、そんなのはたいして重要じゃないのよ。
 わたしはそう思うわ。注意深くなる。---それが一番大事な
 ことよ。心を落ち着けて、色んなものごとに注意深く耳を
 澄ませること」
「耳を澄ませる?」とぼくは聞いた。
彼女は微笑んだだけで何も言わなかった。
------------------

いつもここで手が止まる。
それについて考え始める。注意深くなること。耳を澄ませること。
耳を澄ませること?どういうのが耳を澄ませることなのか、よく
わからないけど、自分の中のテーマとしてずっとある。

別の村上春樹の小説の中で、良い知らせは小さな音(声かな)で
ささやかれるって書いてあった。だから、耳を澄ませるべきなのかな。

よくわからないけど、耳はいつでも澄ましていよう。

くろ
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