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1975年03月29日(土)

最終更新日:2002.10.01

このサイトをご覧の方へ (2001年8月6日)



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このホームページの題名「暴かれた真光」を見て、真光って危険な団体だったっけ?と首をかしげる方も多いかと思います。

教団内の月刊誌「真光誌」には、真光の業(まひかりのわざ)と呼ばれる手かざしによって病気が治った、奇跡が起こった、という体験談が毎月掲載されています。手かざしや想念の向上により、身体に何がしかの変化が現れたり、奇跡的な治癒がおこることはままあるようです。

真光の信者(組み手)さんたちは、そういう現象を自らの信仰の拠り所にし、人を勧誘するときにもそれを強調します。人によっては、真光はお金もそんなにかからないし、救われた(と言う)人もたくさんいるし、尊敬できる人もいるし、友達ができて楽しいし、というように、良い印象を受ける面もあります。教えの中でも、愛や調和、利他愛などの言葉が繰り返し強調されます。ですから、真光は危険な団体ではないと言う人がいても不思議ではありません。私自身も、教団(○○真光)の中で色々な人と知り合うことができ、楽しかった思い出も確かにあります。

しかしながら、そういう良い面に隠れて見えにくい、実は巨大な負の面があることも確かです。組み手さんの間でも、そういう負の面をあからさまに話し合うことは避けられる傾向にあります。皆、忘れよう、見ないようにしようとしています。ですから、知らない組み手さんも多いのです。ある程度まで深く関わらないと、問題が見えてきません。

真光の手かざしは確かに効果のある場合もありますが、むしろ効果が出るのを信じ続けたあげく、悲惨な結果に陥ったケースが数多くあります。私の周囲にもありましたし、インターネットで訴える方もいらっしゃいます。また、組み手さんの間では、奇跡を神様から頂くということは一種のステータスシンボルになっており、なんでもないことを奇跡だと大げさに取り上げたり、でっちあげに近いこともないとは言い切れません。そして、ほとんどの組み手さんは純粋な善意から人を勧誘しますが、悲惨な例を知っていても、それを言ったら勧誘の妨げになるので、決して言いません。また、お金もそんなにかからないように見えますが、罪穢を消すためと称して、自発的にたくさん奉納することが奨励されています。

真光においては、特に○○真光ですが、切迫した終末思想(火(霊、ひ)の洗礼)、憑依霊の恐怖、お導き(勧誘)こそが最も罪穢を消す、などの教えと、お導き数に応じた昇格システム(※)に煽られて、布教活動が過激になりがちです。拠点によって差は大きいですが、み役を持っている人は毎月のお導き数に一喜一憂する状態が続き、その他の行事にも追いまくられ、その焦りから色々なトラブルも生じてきます。未組み手さん(信者でない人のこと)にはとても親切に振る舞いますが、その人が組み手になった途端に突き放し、別の人の勧誘に走り回る、というようなケースはしばしばあります。また、インターネット上のいくつかのBBSでは怨嗟の声が渦巻き、途切れることがありません。フランス、ベルギー等に至っては、○○真光は社会にとって危険な存在と認識され、(フランスでは公式に)カルト教団に指定されています。そして、外国の人たちが立ち上げた真光批判サイトは数多くあります。

(※ 個人では、お導き数2人で中級研修、さらに5人で上級研修を受ける資格が得られる。拠点単位では、総人数、中級組み手、上級組み手の数、御神体拝受数などにより、連絡所−お浄め所−準道場−小道場−中道場−大道場という格付けがあり、昇格したり、降格もありうる。)

(主な国内、海外サイトについては真光リンクを参照: http://mallkun.to/makkarisan/link.html )
(ヤフーUSAで"mahikari cult" を検索してみてください。非常に多くのサイトがヒットします。)
(ベルギー国会委員会報告からの抜粋 http://www.caic.org.au/eastern/mahikari/belgiump.htm )
(フランスのカルト教団についてhttp://www.cftf.com/french/Les_Sectes_en_France/cults.html#ici )
(真光に対する苦情: 苦情の坩堝HP: 50音別で 「す」と「せ」 をクリック http://www.sam.hi-ho.ne.jp/mayuri/maruti/Maruti/top.htm )
ここで翻訳された一つの海外サイトでは、この教団の立教の経緯とその教義が分析されています。文化の違いからくる誤解もあるかもしれませんが、どうにも弁明しようのない疑問や矛盾が数多く指摘されています。

例として、すべての真光系教団が師と仰ぐ創設者、岡田光玉氏の次の教えをよくお読みください。

...アトランティス大陸とムー大陸はかつて、水爆をも用いた大規模で悲惨な戦争をしました。さらに、金星やその他の惑星の霊たちとこの世の肉身をもった人類との間の戦争が起こりました。こうして、その戦いに敗北した霊の系統の者たちは、霊的に非常に強い恨みを現在の人類に対して持つようになりました。本当のことを言えば、現在の人間に憑依している霊の多数は、そのような霊たちなのです。

神の力を以ってしても、憑依霊が人々の身体から長い間離れないこともあります。その理由を言いますと、ある程度までは、現実の人間の歴史の中で勝ったり負けたりしてきた霊の系統間の争いが、まさに今この現在まで続いているからなのです。現在、強い憎しみと恨みを持った霊たちが、現在の人間が幸せな世界を建設するのを邪魔するために、一致団結しています。言い換えれば、そういう霊たちは組織的に行動を起こしているのです。

さらに、そのような霊たちは、また他の惑星からの霊たちまでもが、今日の人類の中に紛れ込み、人類の中に転生してきています。例えば、ムー大陸によって破壊されたアトランティス文明の人々は、今日の人間に霊として憑依するだけでなく、実際に、この世界に人間として転生してきているのです。さらに加えて、憎しみを持った霊はそのような人間たちと一緒になって、憎しみに満ち溢れた恐ろしい世界を作り上げようとさえしているのです。これが、現在起こっていることなのです...
以上は、1985年6月6日、飛騨高山の総本山における月始祭(毎月の神祭り)で、一万人(!)の参拝者の前で、録音テープから流された岡田光玉氏の教えの一部です。(真光オーストラリアジャーナルより)(4.の最後の方参照。)

これは、ふだんはあまり表に現れない、真光の教えの真髄の一つです。真光に馴染みのない方が見ると、強い違和感を感じる思想です。ムー大陸、アトランティス大陸などの「失われた大陸」説は、根拠のない妄想だったことが、いくつかの書物やホームページで語られています。ですから、存在しないはずのアトランティス文明人の霊に、私たち現代人が脅かされるはずがありません。

(ムー、アトランティス、レムリア大陸: http://village.infoweb.ne.jp/~fwjf1899/tondemo/dic/ )
(4.真光、ムー大陸、そして天皇崇拝、参照)
こういう教義上の疑問に目をつぶって、「真光には手かざしがある。真光の手かざしは他とは違う。」と自負する組み手さんが多くいるようです。さらに、「私は真光で奇跡をいただいたのだから、真光にご恩返しをするんだ。」、と言って耳を貸さない組み手さんもいるでしょう。

真光の手かざしが他と違う点に、霊動(れいどう)現象が起こることがあります。これこそが、真光が他の手かざしと違って霊の救いを行える証だと言う人もいるようです。しかし、実は額の手かざしの前に目をつぶらせて祈言を奏上すると霊動が起きやすいということは、岡田氏が真光を立教する以前に所属していた教団内ではよく知られたことであり、霊動は危険だという理由で(3.の資料参照)、目をつぶらせての祈言奏上は禁止されていました。それに逆らって、興味を持って続けたのが岡田光玉氏と言われています。それが一つの理由となって、その教団の幹部を罷免になったといいます。(立教前の事件(3.の一部))

霊動現象は、手かざしの効果と同様に科学的には解明されておりませんが、上記のような憑依霊の教えの証拠として真光は捉えます。そこに、御み霊(おみたま)と呼ばれるペンダントを首にかければ、神の光の守護が授かると教えます。霊動現象や手かざしの効果を自分自身で感じてしまった人は、憑依霊が怖くてもう御み霊を手放すことができません。結果として、教えに多少の疑問を持ったところで、教団から離れることがなかなかできません。さらに、終末思想と昇格システムに煽られた布教活動や色々な行事の忙しさから、抱いた疑問についてじっくり考える暇もありません。


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