Dailyみぅこむ
2003年10月27日(月) |
嘘つきじゃありません |
周囲のほとんどの人には、ハープを買ったことを黙っている。 ま、会った矢先突然「ハープ買ってねえ」なんつってもねえ。 まだ届いてもいなけりゃ、弾いたこともないんだから。
そして教えた時の相手の反応が、結構面白かったりする。 ひとそれぞれですねえ、ほんとうに。 驚いてくれたり、励ましてくれたり、笑ってくれたり、 なによりも値段を聞きたがったり、触らせてねと約束されたり、 皆さんが十人十色いい反応をしてくれるんだわあ、これが。
母と友だちは、「よんでいるぅう〜♪」と歌ってくれた。 あの、「千と千尋の神隠し」の歌ね。 弾いているフリ付きでね。 そういう方には丁寧にお教えします。 「あれはハープじゃなくて、ライアーって言ってね」 聞いていたもう一人の友だちは「そう、日本語に訳すと嘘つきね」と 丁寧にナイス訳してくれました。
独学でやるというのに不安がないわけでもないのですが、 先生も見つからないし、やれるだけ頑張ってみようと思います。 (仙台のアイリッシュハーパー、ひとりいるらしいんだけども…) ただ、始める前からちょっと心配なのは、運指。 ピアノしかかじったことのない私には、ハープでの運指というのが まだイメージ出来ていない。 ハープは右肩にもたせかけて、親指から薬指までを使って弾きます。 右手で高い音の方を、左手で低い音の方を弾くのはもちろん、ピアノと同じ。
でもそうなるとね…と、ここからが私の不安な部分。
左手はピアノだと、小指側が低い音で、親指に向って音が高くなる。 反対に右手は親指側が低い音で、小指に向って高くなる。 なんて当たり前なことを言っているんだと言わずにおつき合い下さい。 ハープだと、それが変わっちゃうわけですよ。
左手は、同じ。 でも右手は、右側から弦を弾くわけだから、 小指側が低い音で、親指に向って高くなる。 これがどうも、ほんとうにイメージしにくい。 ハープの曲を聞いて、目をつぶってイメージしてみるんですが、 妄想ハープを弾いている自分の右手が、明らかにそうはできていないんですよねえ。 気付くとピアノを弾いているのと同じ。 しかもうっかり、小指を使ってしまう。
まあでも、案ずるよりも生むが安しと言いますしね。 妄想ハープと実物ハープで、間違えないとは思うんですが。 運指は、かなりゆっくり時間をかけないと、ダメだろうなあ。 ピアノがかつて、そうだったように。 バイエルみたいなのを、また始めるんだなあ。 子どもの頃は、ソルフェージュの時間が嫌いだったなあ。あとハノンも。 …今回は関係ないか。
ハープは聞く所によると、短くても3ヶ月は、マトモな曲が弾けないそうですよ。 新しい弦がしっかりなじむまで、チューニングするだけのような日々が続くので、 そこで嫌になる人もいるくらいなのだそうです。 一曲弾いているうちに、もう1音下がっちゃってる弦が出てきたりして、 初めはひたすら耐えて、じっくりチューニングしてあげないといけない。 半音上げるシャーピングレバーも、できれば3ヶ月は使わない方がいいらしい。 新しい弦はレバー操作で簡単に切れてしまうこともあるらしい。 だから弦がなじむまで、とにかく地味な作業続きになるわけで、 あんな、ポロロンなんて優雅な姿には程遠いわけです。 いや弦がなじんでも、そんな姿には程遠いと思いますが。 でもかえってそれが練習にも調度いい期間になるんじゃないかと思います。 右手からはじめて、ゆっくりゆっくり3ヶ月。 その頃には少しはマトモな音が出せるようになっているかも知れない。
「ハープは自分と一緒に育っていく楽器です」と、さるお方もおっしゃっていたけど、 私もそんな気持ちで続けたいと心から思いながら、届くのを待つ毎日です。
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