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2003年01月05日(日) 真の21世紀型市民

うちの炊飯ジャー、勝手に電源が落ちるようになった。
ご飯炊いてる途中に知らないうちに落ちるもんだからたまったもんではない。母は困っていた。

買い替えよう。
普通はそう思う所である。
しかし、うちの母はそうではなかった。

「直す」
母はたくましくも清々しくそう言い切った。

な、直すぅ?

母が言う所によれば、
電源が勝手に落ちる原因はひとつ。
コンセントプラグが内部で断線しているためである。
うちのコンセントの位置の関係上、どうしてもプラグに無理な力がかかりやすく、
そのために中で断線し、接触が悪くなって電源が落ちている。(母談)

うーむ、さすが毎日使う人は勘が鋭い。

しかし、それをどうやって直すというのだ?
コンセントプラグを取り替えるにしても、全部ケーブルと一体になってるから、元から引っこ抜く?
でも巻取り装置がついてるから、一度分解して…
おいおい、直せないだろ、普通。

「修理屋さんに持ってくか」という私の一言に
「いいや、直す!」。
母は一歩も譲らないのであった。

「これはね、コンセントプラグだけ替えれば直るの!
だからコンセントプラグ買ってくる」

待て待て、替えるって言っても、先っちょだけどうやって替えるの?つながってるのに?大丈夫なのか?!

母に言われて父は工務店で140円の白いコンセントプラグを買った。

父も初めは私と同じく「買い換え派」だったのだが、いつの間にか母に説得され、「自力修理派」に転身していたのであった。

そして数日後、そこにはコンセントプラグだけ交換され、つなぎ目がテープでぐるぐる巻になっている炊飯ジャーの姿が!

なんと直ったのであった…

父は母に言われるままケーブルをぶっちり切って、そこにプラグをがっちりつないだのだという。

すごい、父母、すごいよ!連携プレー!飛べ天馬のように。

「叩けば直る」「なんとか直す」世代の両親は、わたしらデジタル世代と考え方が違うと、ここで深く感じた。わたしは、「キカイなんて複雑すぎて自力でなおせるわけがない」という観念がつきまとい過ぎて、初めからできるものもできないと思っているのかもしれない。いけないぞ、デジタル世代。ビバ、アナログ世代!!そしておそるべし、母の力!!!

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