Dailyみぅこむ

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2000年12月25日(月) 即売会なのはわかってるけど…

 天野 喜孝(FFの絵を書いていた人ね)の展示会をよくやる某絵画販売業社が、最大の展示会ということで取り扱っている画家全員の作品を展示する「アートエキスポ」を開催するというので見に行ってきましたー。
 実は一週間前、業者の人から電話が来ていた。展示会の案内だけならまだ分かるが「いついらっしゃいますか」ときたもんだ。いつってあーた、あーたにそんな約束する義理、あたしにはないわヨって言ってやりたかったけど、うっとおしいので予定が分からないと言い通してお茶を濁す。その「御招待」で見に行くと、たしかに豪華なお土産が待っている。ポストカードに始まり、コースターや、大きなポスター、奮発してテレカなんてこともある。それは嬉しい。だが終始スタッフがつきっきりで絵を説明し、一時間もしくはそれ以上テーブルに座らされての商談が始まってしまうわけだ。スタッフのお決まりの文句は「私も一枚(絵を)もってるんですけど、本当に買ってよかったなっておもうですよね」または「ほら(赤いライトで絵を照らす)どうですか〜?!夕日にあたるとこんな輝きを放つんですよ!」。どのスタッフも同じことを言っているので、これはどうやらマニュアルらしい(笑)。昔は「学生です」と言えばそこで話は終わったのだが、この不況下、最近はあっちもおかまいなしだ。学生だろうがなんだろうが、買ってくれるならという体制で「ではローンでっ!」とやってくるのでこの技は通用しなくなってしまった。しかも商談が長引くと、おもむろにスタッフは責任者を呼び止める。すると責任者は「(小声)お客さま、実際お譲りする場合ですね…これほどにお下げしますよ…」と怪し気にささっと打った電卓を見せる。スタッフはその電卓をのぞきこんで、ちょっと大袈裟に「(小声)うそーっ!そんなに下げていいんですかぁ?!」と目を見開き、手で口を覆う(だって本当にそうだったんだもん)。たしかに、数十万と言う単位で値段は下がっている。そういう世界なのだ、絵ってやつは…。
 そんなしつこいセールスを受けるようになってからは、行くのをためらうようになってしまった。うっとおしいセールスのせいで純粋に絵を見ることができなくなってしまった。だから今回も2度も電話して来たうっとおしい業者の展示会に足を踏み入れようとは思わなかった。本当はすごく行きたかったんだけどね。
 とまあ、こんなことがあっても、つまり何の招待も受けていないと言ってしまえば大してしつこい勧誘は受けないで済むので、お土産は我慢してそしらぬふりで行って来ました。あんまり欲しくもない絵柄のポスターを一枚いただき、自由に歩き回ってゆっくり絵を見ることができましたー。よかったよかった。
 で、この展示会に来て、いままであまり興味のなかった画家さんの絵もいろいろ見て、好きになった人がいます。カーク・レイナートもそのひとりだけど、なにより丹野 忍さんの絵のファンになりました。新境地開拓、うれしいな☆こういう展示会に来てなにか買って帰ったことって一度もなかったのに、今回は一目惚れした丹野さんの絵のインチカード(ポストカードの四倍ほどの大きさのポスター)を2枚もこうてしまいました。んー、いい男!2枚ともみぅこむが一目惚れしたいい男です(笑)。今まで額に入れていた天野さんの「黒衣の剣士」をついに引退させ(かなり日焼けしていた)、2枚まとめて額に入れました。是非うちに来たら見て行って下さーい。
 今日はすごい雪でしたねー。明日も冷えるそうなので、みなさん風邪をひかないよう!

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