今日の某新聞朝刊に、日本のIT戦略の今後の展望についての紙上座談会の ようなものが掲載されていた。
日本におけるインターネットの普及率は、アメリカ54%、シンガポール、香港の40%、さらには韓国にも追い越された、20%という、危機的数字らしい。
確かに、現在自分の周囲を見ても、恐らくその数字には信憑性があると、思われる。 日本人は、今までの常識から言うと、新し物好きだし、勉強熱心だし、あのファミコン・ブームからみても、こんなにインターネットの浸透が遅れるとは、数年前の時点では、誰も予想していなかったに違いない。
原因は、高速回線の普及の遅れ・通信費の高さ等、色々言われているが、 果たしてそうだろうか。 私は、案外、日本人の奥に秘めた「閉鎖性」、「懐疑性」に問題があるのでは ないか、と思う。 我々日本人は、結構、ウチと外を使い分け、建前で人と付き合い、それがかえって人間関係を円滑にしている場合が多かった。 しかし、インターネットの世界においては、情報を受け取る側からは、「プライバシーの漏洩の心配」、発信する側からは、自分の「個人的なありのままをさらけ出す不安」(そうでないと、『個人の情報発信』とはならない!)等を、どうしても感じやすい国民性が普及にとってはマイナスとなっているのではないだろうか。
又、我々の国民性の中にある「毒」を露呈されるのではないかという、無意識のブレーキのような物の存在も、否定できない。
と、まあ、感じるまま書いてみたけど、事実、「インターネットの世界は一ヶ月が数年だ!」という言葉を信じて、急いでサイトを作ったが、なるほど、近頃は、そのスピードが幾分ゆっくりになってきたなと感じるのは私だけではないだろう。
|