2005年06月21日(火) |
今日の呟きとショート・レビュー3連発 |
ニコール・キッドマン → ペネロペ・クルス → ケイティ・ホームズ(「バットマン ビギンズ」のヒロイン)
以上がトム・クルーズが交際した(あるいは婚約・結婚した)女優遍歴だが、年を追うごとに美人度が劣化してきていると感じるのは筆者だけだろうか?・・・以上が本日の「ぼそっ。」
さて、今週末は「エピソード3」先々行上映がある。指定席は既に確保した。一大イベントに備えて溜まったレビューをここらで一気に放出しておこう。<祭りの準備>だ。
「ハサミ男」評価:B- メフィスト賞を受賞した殊能将之のミステリを読んだ時、最初に感じたのはこの叙述トリックを駆使した小説は、実に面白いけれど映画化は無理だろうということ。クリスティの「アクロイド殺し」を映画化するのに匹敵するくらい無謀な話だと想っていたのだが、完成した映画を観てなかなか巧みにその問題を処理しているのに感心した。しかし、原作にはないファーザー・コンプレックスというテーマをこの物語に持ち込んだのは、如何なものかという気はする。そこが評価が分かれるところだろう。結末は原作の方がスマートで良かったな。映画のエピローグはちょっとクドイ。
「ザ・インタープリター」評価:C なかなか退屈しないサスペンス映画に仕上がっていると想う。役者が良い。結局シドニー・ポラック監督がこの映画でしたかったのはヒッチコック映画へのオマージュなんだね。国連のロビーは「北北西に進路を取れ」に登場するし、ショーン・ペンとニコール・キッドマンが窓と窓を隔てて対面するのは「裏窓」だし。そして国連という大舞台で暗殺を試みるというのは「知りすぎた男」(「暗殺者の家」)におけるコンサート会場での暗殺計画の置き換えである。 「クローサー」評価:B+ マイク・ニコルズは映画監督としてだけではなく舞台演出家として有名である。今年のトニー賞(演劇界のアカデミー賞)でもミュージカル演出賞を受賞した。「クローサー」のオリジナルも舞台である。だから密度の濃い会話劇を見事に演出していると想う。ただ残念なのはナタリー・ポートマンはストリッパー役なのに、彼女のヌードシーンがないこと。スケベ心で言うのではなく、これは実に不自然である。実はナタリーのヌードシーンは撮影されていたのだが、公開直前になって彼女の決心が揺らぎ、ニコルズに頼んで肌を露出した場面はカットしてもらったというのが真相だそうだ。さて、今から何十年か後に「クローサー」の完全版が世に出るということは果たしてあるのだろうか?
|