エンターテイメント日誌

2004年10月25日(月) 全米でバカ受けしたThe Grudge=ハリウッド版<呪怨>

筆者が初めて清水崇 脚本・監督による東映のオリジナル・ビデオ「呪怨」のことを取り上げて、これがすこぶる面白いと語ったのは2002/8/30の日誌である。実に二年以上前の話だ。

その後「呪怨」は映画になり、「呪怨2」も製作された。それを契機として「死霊のはらわた」「ダークマン」「スパイダーマン」の監督サム・ライミに見いだされ、清水監督はハリウッド版「呪怨」、The Grudgeでこの度遂に全米デビューを果たすこととなった。

主演はサラ・ミッシェル・ゲラーだが、何と舞台は日本のまま。プロデュースを努めたサム・ライミはオリジナルの持ち味を損ないたくないと考え、キャスト全員を日本に送り込んだ。素晴らしい決断である。

だからあの加椰子も猫少年こと俊雄くんも日本版のキャストのまま。想像するにこれは「呪怨3」と言っても良いような構成になっているのではなかろうか?その予告編はこちらで観ることが出来る。

さてThe Grudgeは先週末全米興行成績ランキングで見事初登場第1位を獲得!しかも4000万ドルを売り上げ、2位の「シャーク・テイル」の1430万ドルを大きく引き離した。製作費は1000万ドル以下の低予算映画であり、配給元は「週末の売り上げが2000万ドルまでいけば万々歳だね。」と語っていたくらいだから、これは驚異の大成功であろう。アメリカのBox officeに激震が走った。

日本人が監督した実写映画が全米第一位を獲得するのはこれが初の快挙である。清水監督は正に日本にいながらにしてアメリカン・ドリームを手中に収めたのである。


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雅哉 [MAIL] [HOMEPAGE]