エンターテイメント日誌

2004年10月02日(土) ミュージカル映画「オペラ座の怪人」公開迫る!

当サイトでは日本では何処よりも早く、アンドリュー・ロイド=ウェバーが作曲したミュージカル「オペラ座の怪人」映画版について取り上げてきた。まず今年1/3の日誌(←クリック)を見て貰いたい。

今年12月に北米で公開される映画「オペラ座の怪人」が来年のアカデミー賞で受賞確実なのは歌曲賞(ウェバーの新曲)。かなり可能性が高いのが美術賞と衣装デザイン賞。チャンスがあるのが作品賞・監督賞・主演女優賞などである。ダークホースとして俄然急浮上している。映画公式サイトはこちら。予告編・スチール写真・ポスター・壁紙などかなり内容が充実してきた。

主役の怪人役についてはまず映画の企画当初の1990年には舞台のオリジナルキャストであるマイケル・クロフォードが候補となり、その後、ジョン・トラボルタ、アントニオ・バンデラスなどの名が浮上しては消えていった。最終的にはジェラルド・バトラーに落ち着いたのだが、実はロイド=ウェバーが土壇場まで希望していたのはヒュー・ジャックマンだったそうである。しかしジャックマンは既にブロードウェイ・デビューである舞台「ボーイ・フロム・オズ The Boy From Oz」の出演が契約済みだったためにスケジュールの調整が出来ず、断念せざるを得なかった。まあ、そのお陰でジャックマンはトニー賞ミュージカル部門の主演男優賞を受賞したのだから本望だったのかも知れないが、それにしても惜しい!ジャックマンが「オペラ座の怪人」に主演していればアカデミー主演男優賞も夢ではなかったのに。

その代わり、ジャックマンは「オペラ座の怪人」に続いて、ロイド=ウェバーが作曲した舞台ミュージカル「サンセット大通りSunset Boulevard」(ビリ・ワイルダー監督の名作を下敷きにしている)映画版の出演がほぼ確実な状況にあるので、筆者はSunset Boulevardでジャックマンは念願のオスカーを受賞するだろうと確信している。ジャックマンは既にオーストラリアで「サンセット大通り」の舞台を踏んでいるのである。ちなみに「サンセット大通り」ブロードウェイ版でサイレント映画時代の大女優ノーマ・デズモンド役を演じ、トニー賞を受賞したのはグレン・クローズだが、映画版ノーマの候補として噂になっているのは「キャバレー」のライザ・ミネリで、監督はマーティン・スコセッシとのこと。もしこのプロジェクトが実現すれば豪華な凄い映画になりそうである。ちなみにこの噂についての情報源はこちらである。

劇団四季は汐留の劇場「海」のこけら落とし公演だった「マンマ・ミーア!」に引き続き、来年1月から「オペラ座の怪人」再演を決定した。東京では同時期に「キャッツ」再演もスタートしている。狙いは明らか。それまでミュージカルとは縁もゆかりもなかったが、映画「オペラ座の怪人」を観て舞台版や他のロイド=ウェバー作品も観たいと考える一見さんを引き込み、相乗効果を狙おうという寸法なのである。流石やり手のビジネスマン、浅利慶太代表、えげつない 抜かりない。まあ、その勢いに乗って長年の懸案事項である舞台「サンセット大通り」日本初演も実現して下さいな。


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雅哉 [MAIL] [HOMEPAGE]