2001年11月18日(日) |
(11/23更新)2002年正月映画を語り尽くすっ! |
今年の正月映画は「ハリー・ポッターと賢者の石」で決まり。おしまい(笑)。・・・という訳にもいかないから(^^;、もう少しコメントを。
「ハリー・ポッターと賢者の石」略して「ハリポタ」 世界的な驚異のベストセラーを原作に待望の映画化だから、スーパーヒットは既に約束されている。前売り券も凄まじい売れ行きで(前売りに付くおまけ目当ての人も多かったらしい)、上映館数も空前絶後とか。子供達は皆これを観に行っちゃうから、東映まんが祭りは今回はやるだけ無駄と見た。後の関心は果たして「ハリポタ」が「千と千尋」が樹立した興行成績の記録を抜けるかどうかだけ。宮崎ブランドvs.世界最強の児童文学。その鍵は大人の観客をどれだけ呼べるかにかかっているだろう。「千と千尋」が「タイタニック」の樹立した動員人数の記録を塗り替えた後、興行成績でも上回るまで1ヶ月以上のタイム・ラグがあった。それはシネコンなどの各種割引のためと、子供の比率が多かったからだと分析されている。そうそう、そらからジョン・ウイリアムズが作曲した「ハリポタ」のサントラCDは既に手元にあるが、期待を裏切らない出色の出来。来年のアカデミー作曲賞は「ハリポタ」か「A.I.」でジョンに決まり!
「シュレック」 ピクサー&ディズニーの牙城に、宿敵ドリーム・ワークスが満を持して勝負を挑んだフルCGアニメ。パロディ満載で面白いと大評判。実はアメリカでは既にDVDが発売されていてamazon.com等で入手可。北米版リージョン・コード1のDVDはリージョン2の日本のプレーヤーでは再生できないけれど、ちゃんと我が家にはリージョン1プレーヤーもあるもんね〜(自慢)。今回の正月戦線は「ハリポタ」が一人勝ちになるのは目に見えているが、次点は「シュレック」になるんじゃないかな。大とは行かないまでも中ヒットになると予想。
「アトランティス」 ハッキリ言おう。「ハリポタ」と「シュレック」の陰に隠れてディズニーのこの新作は間違いなくコケるね。3本映画見るほど子供達はお小遣い持ってないよ。ゲームだって買わなくちゃいけないしね。それにこのアニメはハッキリしたコンセプトが欠けている。以前のディズニーならミュージカル・アニメという独自の魅力があったけれど、それを捨ててしまったら一体全体後に何が残るの?絵の力やストーリー・テラーとしての面白さという点で宮崎アニメに太刀打ち出来るわけないし、目の肥えた日本の観客を満足させることが出来る筈ないだろう。奢れるもの久しからず。出直しておいで。
「スパイ・キッズ」 「デスペラード」のロバート・ロドリゲス監督とアントニオ・バンデラスという超濃厚な(^^;コンビの新作だが、今回は趣向を変えて子供達を主人公にした明るい冒険活劇らしい。個人的に楽しみなのはアラン・カミングが出演していること。カミングは舞台版「キャバレー」でトニー賞の主演男優賞を受賞した妖しい怪優。ディズニー版TV映画「アニー」でも何とも愉しそうに演じていたのが印象的だった。「タイタス」のローマ皇帝役も怪しさ爆発!最高にご機嫌な俳優だね。
「アクシデンタル・スパイ」 まあ、ジャッキー・チェンのアクション映画だからそこそこヒットするだろう。それにしてもジャッキーも年なのに、相変わらず体を張って頑張るねえ。関心するわ。
「スパイ・ゲーム」 スパイもの大流行(^^;。ロバート・レッドフォードとブラッド・ピット共演というのが最大の魅力かな。ブラピがレッドフォードが監督した名作「リバー・ランズ・スルー・イット」に出演した当時、若き日のレッドフォードにそっくりと評判になった。どれ、この際二人をじっくりと見比べてみようかな?しかしこの映画、正月映画の中では影が薄いね(^^;。
「千年の恋 ひかる源氏物語」 女優が豪華で正月らしい文芸大作ではあるが、監督はテレビの人だし何だか大味な映画になりそうな予感。宝塚の男役で一世を風靡した天海祐希が光源氏をどう演じるかに興味は尽きないが、他の女優陣に全く魅力を感じないんだよなあ。そうそう、それから音楽を富田勲氏が担当することには期待しています。
(以下11/23更新)
「バンディッツ」 ブルース・ウィリス主演の犯罪映画。ルパンみたいなスタイリッシュな盗みを身上とする泥棒のお話だそうだが、内容といい出演者といい、正月映画としてはちょっと地味では?・・・というのは裏があって、20世紀FOXとしてはデカプリオの新作「ギャング・オブ・ニューヨーク」を準備していたのだが、映画製作が遅れ予定の12月公開に間に合わなくなって、苦肉の作で急遽上映繰り上げとなったという曰く付きの作品なのである。 僕が監督のバリー・レビンソンの映画で今まで良いと感じたのは自伝的色彩の強い「わが心のボルティモア」だけ。「レインマン」にしたところで演出のテンポが悪いんだよね、この人。だから新作も全く期待していません。
「バニラ・スカイ」 スペイン映画「オープン・ユア・アイズ」のリメイク。主演はニコール・キッドマンとの離婚で男を下げたトム・クルーズ。だって、「ニコールが流産したのはユアン・マクレガーと不倫して出来た子供。」なんて公言しちゃったんだゼ。信じられる(^^;?例えそれが仮に事実だったとしても、そんなこと暴露するような奴は男の風上にもおけねえなぁ。これでトムは全世界の女性達を確実に敵に回しちまったと言っても過言ではなかろう。それに引き替え同時多発テロの影響で映画スターの来日キャンセルが続く中、果敢にも東京にやってきたニコール・キッドマン。曰く「私は約束を守る女」。何て男気のあるいい女なんだ!惚れたぜ。 さて、「バニラ・スカイ」でトムと共演するのは今年の東京国際映画祭での来日を再びドタキャンし、ニコールの爪の垢でも煎じて飲めと日本の映画ファンの顰蹙を買ったキャメロン・ディアス。そんなふたりの出演作がこの激戦が予想される正月戦線を無事に生き残れる筈もなかろう。
「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」 なんてったって新生ガメラシリーズを傑出した作品にに仕上げた金子修介監督だから大いに期待してまっせ。前評判も上々だし、大人の鑑賞に堪えるハイレベルな仕上がりになっているのは間違いないだろう。それにしても果たして今度はどんな美少女を登場させるのか?<だってそれが金子監督の趣味だから(^^;。 しかしねえ、なんといっても惜しまれるのはガメラを生み出した名脚本家、伊藤和典氏(「機動警察パトレイバー」シリーズでも有名)と金子監督が「ガメラ3」で激しく衝突して、決別したこと。名コンビだったのに惜しいなあ。まあ、確かに「ガメラ3」は現場の混乱を反映して支離滅裂な展開になってしまっていたけれど・・・
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