熱い洋楽コネタコラム

2004年01月30日(金) イヤな人?

murmurs.comという、REMのファンサイト(しかし半ば公認サイト)を見ていたら、「私の友達がサンダンス映画祭でマイケル・スタイプに偶然会ったのですが、そこで『いや~~ん。私あなたの音楽が大好きなの!』と話しかけたら、マイケルに『あ。そう。僕はここに映画の話をしに来てるから』と言われてプイッと行かれてしまったそうです。すごいショック。マイケルってそんなアスホールな野郎なのですか?」なる投書があり、それに対する答えが山のようにカキコされておりました。
 う~む。和田が会ったときのマイケル坊は①シャイで泣きそう②疲れきってて年寄りのよう③和田にビビる……と、そんな感じ。すげええいい人でもすげええやな人でもない。変った人…というのがピッタシな感じ。そしてそれが私的にはベストっしたね。だってアーティストだもん。いい人なんかである必要ナシ。そう思う。そりゃ取材とか行っていい人だと、いい人だな~とか思うけど、でもそんなちょっとした1時間やそこいらでその人の本質など分るハズがなし。そんときはいい人でもスタッフにはひどく辛く当たるとかさ。様々だろう。私はアーティストに「いい人」など求めない。ただ「正直」であってほしい。それだけ。だからマイケルの、機嫌が悪いときは子供のようにブンむくれていたり、泣きそうな顔してたり、でもプレゼントとかあげると、急に嬉しそうにしたり(←すいません。そんなことしてました)そんな風はベストですね。正直で飾らず、変ってて、なかなか人に心開かなそうで。それが素敵です。
 でもそういうアーティストは意外と少ない。みんなそこそこにいい人で、ソツがなくて。そういうのはつまんないよな~~。ウワッ!この人にこれから話なんて、何をどう聞いたらいいのかしら?と思わせるような人であってほしいのに。そしてそれって別にロック・アーティストに限らない。たとえば作家などは見るからに何か深く深く思っていそう!という風貌であってほしい。ああ、この人は普通じゃないよな~という目つきをしていたり、独特の空気感をかもしだしていてほしい。そういう作家の写真を見ると、おおお!この人の本を読んでみたい!!と思うし、そして読むとやはり面白かったりする。発見があり、納得させられる。若くて可愛くてミニスカートが似合っててニコニコ笑ってる作家の本はやはり読みたいとは思わないのだよね~~。若いのに目は既に老境を知るようで、ニコリともせずにブンむくれ、「オレの本を読めば分る」くらい言ってくれる作家、いないですかねぇ?
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