このごろはこの子のとりこ。
家のとなりの原っぱや、いつも歩いている土手に
たくさんたくさん立ち上がってる。
たいそう愛くるしいのです。
正直に告白すると、この子の名前がわからずに
ずいぶん時間を費やして調べつづけた数日間でありました。
たいがいのことは、インターネットで調べるとおおむね三分間ほどで
答えのわかる昨今ですが、この子に限りテマヒマを要してしまったわけでした。
カラシナ・キガラシ・イヌガラシ・セイヨウアブラナなどなどの、
なじみの深い野花とは微妙にちがい、
だけれどもそれらのなかまを調べても
葉っぱのかたちが違ったりして「うーむ」と唸る日々でした。
そして、インターネット上ではもういろいろな人々が
それはそれはいろいろな名前をつけて呼んでいて、
どれもこれもがふたしかなものに思えてしまうのでした。
あんまりあてにならない感じのインターネットはやめにして
愛用の植物図鑑をもういちど、はじめからもう念入りに
じっくり読んでいきました。
そうしたら あったのでした。これでした。ヤマガラシです。
「茎葉の基部は茎を抱く」この一言がポイントでした。
よく見ると、とても上手に両足(?)で茎を抱いているのでした。かんげき〜。