そよ日暮らし の そよふぉとノート
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2005年01月11日(火)  眠らせて。




   子どもたちが冬休みなのをいいことに、
   まいにちまいにち幸せな朝寝坊をしています。

   ほかのすべての物音を吸い込みながら降る雪の、
   しんと静かな雪のけはいは、心地がよくて、
   深く深〜く眠りつづけてしまうのでした。

   雪の日以外はいつだって早起きさんな娘までをも、
   昏々と何時間でも眠らせてしまうほどの雪。

   わたしたちはほんとうは、きっと、もっとしっかりと、
   正しいかたちで冬眠をするべき生き物なのかもしれなくて。


   * * *


   それにしても。
   
   なんどもなんどもリフレイン。

   三好達治さんの、雪をうたったあの詩です。

   太郎も次郎も眠らせて、しんしんしんと雪が降りつむ、あの詩。

   たった二行のあの詩があれば、雪についてはもうなにも、
   なんの言葉もいらないような気がしてしまうこのごろでした。

   あの詩とおなじやさしさの、たっぷりとしたあんしんの
   雪ばかり降る睦月です。

   








太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。

次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。






        【雪】   三 好 達 治
 
「測量船」(第一書房 1930年)
   「定本三好達治全集」(筑摩書房 1964年)
 


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