東京の片隅から
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| 2020年12月17日(木) |
「西のはての年代記」 |
ル=グウィン「ギフト」「ヴォイス」「パワー」西のはての年代記シリーズ、読了。
みっちり組まれた世界設定はさすがル=グウィンだなぁと・・・。本の冒頭に地図があるだけでもワクワクですよ。 そして人物の造形が重層的。善なる面と悪なる面の両面が自然。 あと、主人公の一人称で語られるのが何だか新鮮だった。(「闇の左手」は一人称小説だけど) 全体を通して「ことば」「文字」がキーになっていて、結構重い話ではあるんだけど、ページをめくる手は止まらない。 主人公たちが自分の「ギフト」と向き合う過程は「影との闘い」を思い出したり。「ギフト」をどう使うか、というのはキリスト教世界の考え方かもしれないけど、東大入学式の上野先生式辞にもあったように、普遍的なテーマだと思う。
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