東京の片隅から
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2020年09月16日(水) |
「僕は、そして僕たちはどう生きるか」 |
梨木香歩「僕は、そして僕たちはどう生きるか」読了。 普段文庫本1冊は一気に読んでしまうことが多いのだが、これは最初のところでなかなかページをめくる手が進まず手こずっていた。最後まで読んでなぜ読み進みづらかったのかなんとなくわかった気がする。 重い。 梨木作品は普段はあまり作者の感情がダイレクトに伝わらず、いったん濾過してからこちらに理性的に伝えてくる印象があったのだが、これはちょっと毛色が違う。濾過してなお怒りがある。 物語としては起承転結の結がわかりづらいように思ったが、そもそも普段生活していてもわかりやすい結末なんてないことがほとんどだし、タイトルにもあるように、ここから先は自分で考えよ、ということなんだろうな、と思うようにした。
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