東京の片隅から
目次きのうあした


2018年05月11日(金) 野又穣「ascending descending」

会社帰りに3331 Arts Chiyodaで開催中の野又穣「ascending descending」を見る。作品数は14点。小さな会場なのでこれでも多い印象。普段はアクリルが多いが、今回は油絵。ギャラリーに入った途端、あの身に覚えのある懐かしい油のニオイが(笑)
油絵だからなのか、アクリルの時よりもタッチがすこしラフ。いつものように至近距離で見るよりも少し離れて見る方が断然いい。全然違って見える。絵の空気を感じるのが正しいように思う。
今回描かれているのは建築ではなく、バルーン。糸のようなもので地上または水面につなぎ止められているのだけど、つなぎ止められているというより「そこから生えている」ように見える。このまま養分を吸い上げてどんどん膨らんで増殖するのではないか、と見ていてちょっとドキドキする。私は風船を膨らませるのが怖いので余計にそう連想するのかもしれない。


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