東京の片隅から
目次きのうあした


2017年12月26日(火) フィギュアスケート全日本選手権感想

全日本は他の大会と違う雰囲気がある。
最終グループ・その前あたりはグランプリシリーズに出ていたりして「スケートで食っていく」ことが出来る選手たち。でも最初のステージは学生だったり社会人だったり本業があって、トップには届かないけど、スケートを続けている選手たちだ。技術的には拙い。コメントを見ても今シーズンで引退するのかな、と思わせられるコメントが散見される。悔いのないように、怪我のないように終わりますように。前半グループを包む会場の雰囲気は祈りにも似ている。

・女子シングル、ジュニアでトリプルアクセルを跳べる子が複数出てきた。ロシアでもジュニアで4回転跳ぶ子もいるし、その子たちがシニアに上がったらまた顔ぶれががらりと変わるんだろうな、と思う。
・目についたのは横井。ショートのバーレスクが似合ってる。若いんだけど女っぽい、緩い大人っぽいヨコノリのリズムが踊れそうな子は久しぶりかも。ジャズとか似合いそう。
・女子の衣装で80年代感漂うものが散見されて、クラブの衣装をお下がりして手直しして着るという話は聞いたことあるけど(浅田選手が伊藤選手のお下がり着ました!と言っていた記憶が)、それにしてもセンスが微妙な・・・。グランプリシリーズ見ていると時代はシンプル傾向にあって、その中で日本人選手のゴージャス&スパンコール多用が目立つんだけど、さらにその上を行くトゥーマッチさ。よく考えると、競技中に取れないようにしっかり縫い止めるので、付け足すのは簡単だけど外すのは困難なのかなと。だからどんどんデコられるのだろう。
・照明の関係か化粧がピンク浮きしている子も目立っていて、美が重要な競技なのに衣装と言いメイクと言い残念感が漂うのは何故だろう・・・と思うわけです。美意識を磨くのも大切だなと。全日本出場が決まったあと、抽選会の後にでもメイク講習会やパーソナルカラー診断とかしてあげるといいと思うんだよね。本当に似合う色柄素材を選んでいる場合もあるけど、周囲が思い込みで選んでいる場合もあるわけだし。
・男子シングル、王子様と個性派は別として、それ以外はシャツとスラックスというのがスタンダードになったのね。良いと思う。
・山本草太、お帰り。本人の感極まったような出来映えに不満げなような複雑な表情。4年後、待ってる。
・無良と本郷をオリンピックに連れて行きたかったなぁと思う。現状二人とも4番手だから難しいのだろうけど、生まれ年とオリンピック開催年とのバランスで不利になってしまった印象。いいときも悪いときも見てきて、世代の谷間をつないでくれていただけに、口惜しい。
・坂本の点が低いのがおかしいという指摘がネット上にあったけど、シニア1年目はほとんどの選手が低めに押さえられてる。シニア1年目から表彰台に乗ってくる浅田安藤メドベデワザギトワを基準にしてはいけない。樋口のプログラムと比べると少女っぽすぎる感はあるけど、「アメリ」の世界観とシニア1年目のデビュタントとしてはこんな感じなのかなと。
・マスコミの本田贔屓は彼女のためにもならない。今年は特に大事なシニアデビュー年、余計な報道やCM起用が足を引っ張ったのではないかと思う。もともと自力はある選手、腰を据えて4年後を目指して欲しい。
・だから去年世界選手権、怪我を抱えた本郷とシニア1年目の三原樋口には3枠死守は困難だったと思う。連盟としては村上を次の女子リーダーに期待していたのだろうと思うのだけど、彼女は性格的に引っ張っていくタイプではなく、酷な要求だった。継続的に複数育成してこなかった連盟の責任だと思う。
・先シーズン後半動けなかった宮原が良くここまで戻してきたと感心。去年までの実績と今年のグランプリシリーズの成績を考えると選出は順当。
・選考基準を明確化してしまったことで逆に自縄自縛になってしまった気がするが、実際の選出を見ると全日本の順位順で納得いく結果。
・全体的に、見ていてしんどい競技会だったなと思う。オリンピックシーズンだからと言うのもあるけど、ここ数年選手の力量が拮抗していて、プラスを積み上げた人が勝つのではなくミスをしたものが落ちるという傾向になってしまっているからだと思う。


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