東京の片隅から
目次きのうあした


2017年11月28日(火) グランプリシリーズ感想(スケートアメリカ)

グランプリシリーズ最終戦、スケートアメリカ感想。
・普段はシリーズ序盤に開催されることが多いスケートアメリカが最終戦というのは何だか変な感じ。
・アメリカはいつも客席の反応がダイレクトでいいなぁと思う。
・氷が硬い?
・何か違うなと思ったのだが、カメラワークが違う。基本的に無駄なアップがなく選手の全身が中央に映る、カメラの切り替えも少なくい。昔ながらといえばそうなんだけど、見ているこちらが疲れず気が散らない。他の会場も見習って欲しいくらい。
・ロス・マイナー地元なので大盛り上がり。キスクラで両脇にいたコーチ?がまるで双子みたいで思わず二度見三度見。
・ボロノフ、リッポン好調。ボロノフFPのあとの男子中学生みたいなエキサイトぶりが可笑しい(笑)隣ですまし顔のミーシャ・ジーとの対比がまた(笑)珍しいものを見た感じ。リッポンのスピンが美しくてうっとり。肩は亜脱臼らしいが大丈夫かな・・・
・チェン、不調でもここぞというところで決めてくるのは流石。プログラムとしては去年の方が彼にはあっている気がするが。
・無良、閻涵(ハン・ヤン)、金博洋と、ここ数年苦しいシーズンだなぁと。どこか歯車が噛み合ってない感じで見ているこちらももどかしい。
・宮原おめでとう。ここまで回復するとは正直思わなかった。
・坂本はこの上り調子が全日本まで続けば、波乱がありそう。ただなぁ、FP「アメリ」の衣装がなぁ・・・映画の世界観でフレンチシックにしたかったんだろうけど、地味すぎる色(特にカーキが残念)とガーリッシュすぎるデザインのアンバランスさが気になっている。
・グランプリシリーズデビューのテネル。今シーズンゴールドが休養で空いた穴にすっと入ってきた感じ。のびのびしていてFPのシンデレラはぴったり。
・サハノビッチもグランプリシリーズデビュー。ロシアの層の厚さを感じる・・・ランビエールもそうだけどプルシェンココーチに解説織田くん同様時代を感じる(笑)。このところロシア女子シングルのシニアデビューは映画やドラマのサウンドトラックを使用したストーリー性の高い音楽で「こてこて演技」イメージが強いのだが(もちろん技術の裏付け会ってこそなのだが)、彼女はクラシック系で「スケートを見せる」印象。ちょっと雰囲気の違う子が出てきたな、という感じ。来季以降楽しみ。
・ワグナー、SPの衣装が素敵。シンプルなのもいいけど、こういう派手なの似合うなぁ・・・。FPの棄権は残念だけど悪化しては元も子もないから、勇気ある決断。全部終わって思うとSPでのジャンプ回転不足は怪我が理由だったのかと思う。

ファイナル進出者も決まった。
男子シングルは既に決まっている宇野、コリヤダと、チェン、リッポン、ボロノフ、金。女子シングルはメドヴェージェワ、ザギトワ、ソツコワ、コストナー、オズモンドに加え、樋口が滑り込み。せっかくの日本開催なので日本人選手の出場は喜ばしいのだけど、男女とも怪我人のあまりの多さに素直に喜べないのも事実。出場者の中でもチェン、リッポン、金、メドヴェージェワが怪我を公表している。そのほかにも羽生、サモヒン、コフトゥン、ワグナー、メンタル面で言えばゴールド、引退発表したけどリプニツカヤも。オリンピックシーズンで無理をしがちとはいえ、あまりにも多くないだろうか。特に男子は4回転ジャンプの回数を制限する必要もあるのでは?とさえ感じる。


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