東京の片隅から
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牛乳石鹸のCMが一部で炎上しているらしい。自分も見たが、炎上する以前の問題だなと思った。なんというか、メッセージの伝わってこないCMだった。 誰にアピールしているのかわからない。 ファミリー向けの製品であるはずなのに、CMの画面には家族が映っているのに、製品とCMの間に断絶がある。 CMが常に明るく楽しく幸せである必要はないと思っているが、それにしても、いろいろちぐはぐ。
っていうか、このCMのシナリオを書いた人、「ちゃんとした生活」を送っていない感じがする。 普段から連絡なしに「飲んできたー」とかやってるんだろうな。作った人間がどんなむなしい思いをするのか思いもしないんだろうな。自分の父親の残像がチラチラするのに、自分の母親がどんな思いで食事を用意して片付けてたとかは全く見ていなかったんだろうな。
・買ったらほぼ確実に保冷剤がついてきて持ち帰り時間まで確認されるケーキという「なまもの」を持ったままなぜ飲み屋に行くのか。 ・それだったらいっそ飲んだ帰りにコンビニのケーキを買って帰った方が誠意があるのではないか。 ・ケーキが子どもの誕生日用なら、普通の親なら子どもの就寝時間が遅くならないように帰宅することを心がけるのではないか。 ・むしろ一緒に飲みに行った同僚?部下?に気を遣わせているだろうに、どうなのか。 ・集団生活のルールというかマナーとして、どうしても遅くなるなら、せめて連絡を入れるべきだと思う。 ・話の途中に中座して入浴するのもどうか。もし自分なら莫迦にされている気がする。
この内容に違和感を感じずに突っ走った製作チームも、OKを出しちゃったスポンサーも、家族はほったらかしても無条件で自分のことを理解し応援してくれていると思い込んでるんだろうな、と思う。 そうじゃないんだよ。
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