東京の片隅から
目次きのうあした


2017年05月29日(月) 春の夢

萩尾望都の久しぶりの「ポーの一族」連載が終了。
タイトルが「冬の旅」から採られた時点でアンハッピーエンドは見えていたけど、やはり切ない。
今回、数十年ぶりの連載ということでいろいろ言われたが、絵柄は変わっても世界観はやはり「ポー」であった。むしろ今回の話は昔の絵柄や作風ではなく、今の萩尾望都にしか描けない「ポー」だったのではないかと思う。21世紀の少女たちを取り巻く空気は70年代よりもずっと厳しく、ロマンチックだけではもう生きて行かれない現在、これでいいのだろう。

今回の連載でポーの村の暮らしや他の一族の存在など、いろいろと謎が提示されたので、来年の連載がまた楽しみ。

そして宝塚で舞台化されるとニュース。どの辺を舞台化するのだろうか。娘役の出番があるなら「小鳥の巣」ではなくメリーベルが登場する「ポーの一族」あたりか。


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