東京の片隅から
目次きのうあした


2017年04月19日(水) 棚に上げる

学芸員に暴言を吐いた大臣がいるけど、この人は普段美術館や博物館に行かないんだろうなぁと思う。行くとしても招待券をもらったときだけで、自腹で行ったことはないんだろう。身内にもそういう学芸員や図書館司書、教員のように、研究や教育に携わる人がいないんだろうな。いたら日頃の仕事ぶりがわかるはずだもの。あと文学部より法学・経済学部の方が偉いと思ってる。そういう人はおじさんたちの中に結構いて、就職活動の時に「実社会で役に立たない勉強をする意味なんてあるの?」ってずいぶん馬鹿にされたっけ。いや、大学はなりたい職業に関連するか本来興味のある分野の勉強をするところで、就職予備校じゃないよ?

で、こういう人は、展示内容がわからない場合、自分の不勉強を恥じるのではなく、わからない展示をする相手が悪いと言い出すんだよね。いや、自分が学生時代日本史や国語の授業を真面目に受けていなかっただけでしょう。もしわからない言葉があったとしても、あとで調べればいいよね?わからなければ座っている職員に聞けばいいよね?手にしているその電話も出来る薄い板は何をするためのものだっけ。

複数の大臣の一連の失言妄言騒動を聞いて思うのは、やはり類友なんだろうなと。根拠なく憶測と感情で物事を語り、物証を出されると逆ギレする。親に忖度してそれを良しとしたまま社会に送り出した教育者諸氏も反省すべきだろう。


はる |MAIL