東京の片隅から
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2016年05月11日(水) アインシュタインよりディアナ・アグロン

友人のmixiでHKT48の「アインシュタインよりディアナ・アグロン」という歌について触れられていたので自分もちょっと考えてみた。

女性側からの冷静なアンサーとしては恵泉女学園大学の学長さんのコラムが良いと思います。
http://www.keisen.ac.jp/blog/president/2016/05/post-4.html
女の子はアインシュタインなんか知らなくていい?

友人のコラムもこれを元に書かれた物なので、リンクを張っておきます。

そもそもディアナ・アグロンって誰よ、というところからおばちゃんはわからない(笑)
調べたら「glee」というUSAのドラマの出演者らしい。
で、ドラマについてもwikiさんで調べたのだけど、その結果、結構困惑している次第。
あらすじと登場人物説明を見る限り、結構重い内容というか、重いことしか書いてない。性的マイノリティ、10代の妊娠出産、宗教問題、人種問題、いじめ等々、高校のスクールカースト最底辺の子たちの闘いの話。しかも対立相手がアメフト部とチアリーダー部という、USA的に男らしさ/女らしさの頂点にある学内ヒエラルキー最上位グループへの異議申し立て。日本の高校ではまずあり得ないヘビィさ。これをドラマにしたUSAの底力を思う。
しかもディアナ・アグロンの演じる役は高校生でシングルマザーでしかも賢い設定。
HKTのお嬢さんたちの歌の内容みたいな「ふわり軽く風船みたいに生きたい」とは真逆なんだよね。 全然違う。
秋元氏がグリー見てないとは思えないんで炎上狙いなのかな、とは思う。

アインシュタインは頭はいいけど私生活はアレな人なんで(DVとか)そこに対する皮肉なのか、ディアナ・アグロンが演じたように才色兼備でのし上がれという女性に対するエールなのか、グリーを見たことのない人に見るように仕向けてカルチャーショックを与えるのが目的なのか、とも思ったが、歌詞を全部通して読んだときもとてもそうは読めなかった。

実際たいていの女の子はこの歌詞を真に受けるほどバカではないと思うので、これは男性向けの歌なんだろうと思うわけだ。そもそもAKBのターゲットが男性だし。私はAKB=キャバクラだと考えているが、普段抑圧されているおじさんたちがキャバクラのショーで無知な女の子(顔が可愛く自己主張がなく自立していない)を演じているのを見て鬱憤晴らししているのと同じなのかな(笑)

しかしもっと問題なのは「この歌詞のどこが問題なのかわからない」という男性諸氏がいることで、その場合、「これは炎上狙いのやらせだから」とわかっている人と、本当にわかっていない人がいるわけだ。
後者の場合、想像力がないんだろうなぁと。男性向けに「(男なんだから)地に足着けて一家の大黒柱にならなきゃ/男子は勉強ができなきゃ顔が良くても意味ない/アイドルなんて知らなくいい/いい大学に行かなきゃ」みたいな歌があったら鬱陶しくない?と聞きたい。

以前どこかで読んだのだが、男らしさ/女らしさ幻想って現在の結婚難にもつながっているらしい。(「大黒柱であらねばならない」という強迫観念から、自信がないと結婚に踏み切れない)
男らしさ/女らしさとか男子=理系・女子=文系という思考は、共学校で植え付けられるという記事も昔どこかで読んだなぁ。別学の方が女子の理系進学率が上がるらしい。
そもそも男だから、女だから、みたいな区別って窮屈じゃない?家事が女性の仕事というなら、なぜ名だたるシェフやパティシェは男性ばかりなのかと。

結局のところ、私は自分の子どもにはディアナ・アグロンではなくアインシュタインになってほしいと思っているのである。一人っ子がほぼ確定しているので、子どもはきょうだいを持たぬまま大人になるだろう。まーさんは一人っ子だ。私にはきょうだいがいるが、甥姪は年に数度会うかどうか。子どもは最終的には一人で生きていかねばならないことになる。だからこそ、外見で左右されるような、人から愛されるのをただ待つだけのような、そういう人間になってほしくないのだ。


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