東京の片隅から
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吉野朔実氏の訃報を聞いて愕然としている。 確かにここ数年は作品発表ペースも遅く、体力がない方なのかな、とは思っていたが、これはあまりにも突然。 結果的に遺作となってしまった作品が載っているというので、仕事帰りにフラワーズを買う。いつも会社帰りによる書店では既に在庫がなく、大手町で降りてOAZOの丸善へ。丸善で漫画雑誌を買うといういささかシュールな状況。 帰宅してからざっと読んだが、いつもの吉野節だった。闘病していたとかそういう雰囲気はない。 雑誌にはインタビューも掲載されていて、それによるとストックは何本もあって編集部のリクエストに応じて蔵出しする状況だったらしい。 同業者が何人か既にツイッターで呟いていた。吉田戦車氏のツイートからは、直前まで普通に生活していたようなので、突然のことだったらしい。
漫画漬けの10代で、萩尾望都と吉野朔実はその中でも自分の核を作り上げた人といっても過言ではないくらいどっぷりはまっていた。 硬質で純度の高い文学的な絵と世界。台詞の一つ一つが自分に問いかけられるようで、未だに読み返す。エッセイも彼女ならではの題材選択が面白かった。 髪を長く伸ばしていたきっかけでもある(笑)
とにかく、まだ早すぎる、という感想しか出てこない。もっと彼女から生み出される作品を読みたかった。
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