東京の片隅から
目次きのうあした


2015年10月17日(土) 二次創作とは

ときどきpixivを巡回するのだが、あるジャンルでタグ紛争が起きているらしかった。タグというのは、投稿したマンガなりイラストなり小説なりにつける小見出しのようなもので、検索・検索避けに便利なもの。
だが、どうつけるか、ことばの定義などで揉める場合もそこそこあるらしく、相手への穏便な指摘・提案だけでなく罵詈雑言、勝手にツイッターに晒すなどのトラブルが起きていたらしい。
まぁそれは人気ジャンルならよくあること。そもそも今回紛争が起きているのはゲームで、小説やマンガと違ってストーリーがないので、キャラクターの性格や関係性等が断片的にしか示されない。公式設定やそれぞれの場面での会話などから推測というか妄想するものである以上、ゲームプレイヤーによって設定や性格が変わるのはある意味当たり前であるとも言える。だって大前提となる設定が不完全なんだもの。

インターネットが主流になると見たくないものも見えてしまうのも事実だが、そもそも二次創作が紙媒体しかなかった時代の人間としては、自分にとって地雷なものは手にとって確認する時点で弾かれていたし、うっかり買ってしまっても自己責任だと思っているのだが、今はそうではないらしい。
私自身の考えとしては、二次創作をする・読む時点で著作権法を含めたグレーゾーンに足を踏み入れているので、書く側も読む側も禁止されていないことそのものがラッキー。本気で原作者サイドが訴えたらまず勝てない。そういうグレーゾーンで活動している限りさまざまなリスクは甘受すべきだと思うし、それこそが二次創作本来の姿なのだと思うのだけど、二次創作が変に市民権を得てしまった現在、昔の原作者−二次創作作家・読み手の関係が、二次創作作家・読み手同士にまで拡大適用されている印象がある。そこに昨今ネットにはびこる正義厨が合わさって殺伐とした雰囲気が生まれているんだろう。
まぁ人気がなくなるかもっと人気があるマンガなりアニメなりが出てくればタグ紛争も収まるんだろう。

しかし疑問なのは、原作を知らずして二次創作だけ読んで二次創作を作る人。それはもはや三次創作なのではないか。原作に感情がなくても流行だから乗っかる、その思考回路がわからない。
あと、このゲームは課金アイテムがある関係からR18指定なのだが、どう見てもそれ以下の年齢の人が書き手にいる事実。
「センター試験があるのでしばらく潜ります」ってそれ高校生だろ、実際にはゲームをやっていなくても、原作の対象年齢以下で二次創作すること自体がまずいって気付けよ、やるならせめて年齢がばれるようなコメント書くなよ、と思う。

昔だったら、同人誌を出すのって、まず1冊分になるまで原稿を書きためて、印刷費を貯めて、印刷所に連絡してパンフレットを送ってもらって見積もりをとって、原稿を印刷所に送ったり持参したりして、印刷してもらって、できあがったらイベントに出るかアニメ雑誌の同人誌紹介欄に送って、と、作って読んでもらうまでのハードルが高かったので、そこでふるい分けられていたし作る過程で冷静になる場面もあったんだろうけど、インターネット上では、書きかけのちょっとずつでも投稿できてしまう、しかも無料、という気軽さで、軽率な人が増えたのも否めない印象。


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