東京の片隅から
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夜、宿のテレビで「崖の上のポニョ」を見る。 子どもは途中で寝落ちするかと思いきや、最後まで頑張って見ていた。 この映画が公開されたときには確かリサのキャラクター造形についてずいぶん批判があったと記憶しているが、改めて見ると、軽自動車で爆走したり自分のことを名前呼びさせたりはあっても、ちゃんと「お母さん」していると思う。 調べるとリサは25歳。20歳そこそこで出産し、旦那は船長で留守がち、ほぼシングルマザー状態で育児しながら介護の仕事。ラーメンはインスタントでもちゃんとハムや野菜を入れる。できすぎなくらいでしょう。 そもそもリサを批判する人が想像している「理想のお母さん」とは、専業主婦で朝早く起きてエプロンして料理を作って食卓に何品もおかずを並べて子どもと仲良くキャッキャウフフしながら幼稚園(そういう人たちにとって保育園は論外だろう)に送迎してその間に掃除洗濯を完璧にするのだろうけど(・・・書いていてむずがゆくなってきた)、そんな母親だったら宗介があんなしっかりした子に育たないからこの映画が成立しない(笑) そもそも宮崎アニメに「理想のお母さん」はいない(笑)。ナウシカは父子家庭、パズーもシータも孤児、キキの母は最初しか出てこないからよく分からないし、オソノさんは母というよりお姉さんまたは奥さん、サツキとメイのお母さんは病気で日常生活がないし、千尋の母もソフィーの義母も母性より女性性のほうが強い。 子どもの造形のリアルさといい、周囲のスタッフやその子供たちを見ていて宮崎氏が感じた「今時の働くお母さんとその子ども」ってこんな感じ、という感覚なのだろうとおもう。
CG全盛のこのご時世にセル画感溢れる画面。べったりのっぺりした色塗りが逆に新鮮。 まーさんは登場人物みんなが超常現象をそのまま受け入れてしまうことに若干の疑問があるようだったが、それはそれ、リアルじゃなくてファンタジーというかドリームですから。ね。
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