東京の片隅から
目次きのうあした


2013年02月22日(金) エル・グレコ展

午後半休を取って東京都美術館の「エル・グレコ展」を見に行ってきた。

中学か高校の時に見に行った記憶があって、調べると1986年、上野の西洋美術館。
中1か・・・もうちょっと後だった記憶があったけど、人間の記憶はアバウトなものだ。
ついでに言うと場所も世田谷美術館だと勘違いしていた。受胎告知で同じ構図の絵が何点か飾ってあってそれについての解説もついていて、クライアントから依頼を受けて書くから同じような者が何点も存在する、というのが絵を描き始めたばかりの中学生には印象的で、その展示室が2階に上がってすぐのところという記憶があって、他の展覧会(たぶんシャガール)で行った世田谷美術館の印象とごっちゃになったらしい。
子どもの頃から行った美術展や映画の半券はほとんど残してあったはずで、専用のスクラップブックに貼ってあるんだけど、中学・高校時代のチケットはほとんど残ってない。でも探せばどこかにありそうな気がする。 まーさんには「・・・これ、取っておいてどうするの?」と訊かれたが、死んだら燃えるゴミの日に出してもらって構わない。純粋に自己満足なのであった。

今回の展覧会、展示点数は過去最大とのことだったが、大きな作品はほぼ「無原罪のお宿り」だけで、スケールとしては前回よりダウンした印象。
肖像画家としての側面を重視した展示なのかな。
それでも前回見た絵も何枚か来ていて、四半世紀ぶりの再会となった。
美術の時間に模写に挑んで玉砕した「福音書記者聖ヨハネ」もあったので、絵はがきを購入。
近くで見るとえらく雑に描いてあるように見えるんだけど、ふと振り返って遠くから見たときの迫力がすごい。
初期の細密画や婦人像などでは細かく書き込んであるものもあるので、そういう書き方をしようとすれば出来たけどしなかった、それはこれはやはり祭壇等に飾って遠くから見るための絵だからだ。

あと、今回見て思ったんだけど、聖母マリアの顔が本当に少女の顔だなぁ。他の画家の聖母子像などだと、わりとクールというか、「聖母」の顔なんだけど、エル・グレコの描くマリアはあどけないというかスペインの街角に実際にいそうなリアルな人間の顔で、それが他の聖母子像とちょっと違う印象を与えるのだろうな。

あと、ルドンと共通する匂いを感じる。幻視の描き方とか。もちろんルドンのほうがずっと後だし、同じカトリックでも国が違うし、結果的に同じ方向を向いただけなんだとは思うが。

東京都美術館は改装されてからは初めて。
企画展示室の構造が、地下1階→1階→2階とほぼ同じ広さのスペースを回遊する構造になっているのだけど、改装前にあった(地下?)1階最後の広い展示室、その端にある絵を見ながら上のフロアに上がる階段という視線の移動がないんだよね。
だから見ていてもちょっとつまらない感じ。
バリアフリーや温度湿度維持の観点からは今の展示室のほうが絶対にいいんだけど、口の悪い言い方をすれば工場見学や会社訪問みたいでいささか建物としての面白みがないな、と・・・。

帰りに他の展覧会のチラシが並んでいて、ターナー展のものを発見。ターナーも同じ頃に見たなと思って調べたら、やっぱり同じ1986年に見てる。ミュシャもやるらしいし、展覧会は25年周期で回るのか。

帰りに上野公園のスタバでコーヒーでも,と思ったら大混雑。結局谷根千をぶらぶらして、千駄木のミスドでお茶して、普段通りの時間に帰宅。有意義だったが脚が疲れた。


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