東京の片隅から
目次|きのう|あした
ふと目が覚める。まだ外は真っ暗だから夜明け前。時計を見ると4時。 こういう目覚め方をしてしまったときは、二度寝が難しい。 頭の中は真っ白なのに上半身にずっしりとおもりがのしかかってくる感じで、わけもなく気分は重く苦しく、叫び出しそう。 しばらく起きて、ちょっと落ち着いたところで再び横になる。 横になっても眠れるわけではないが、「横になる」ことそのものに意味があることを、経験で知っている。 何も考えず、ただゴルトベルクの旋律だけを思い浮かべる。水琴窟のように落ちるのはグールドのピアノ。 眠らなくてもいい、休め。 気がつくと、東の空が白みかけていて、夜明けはもうすぐ。
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